長春特殊車両産業園区

時間: 2015-05-20 16:45 情報源:
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 長春特殊車両産業園区は長春経済技術開発区に所属し、初期計画面積は3.7㎢で、長春市の東側に位置し、長春-吉林・北京-哈爾浜をつなぐ高速道路の出入口ともなっています。

 2007227日に長春市人民政府の正式な承認(長春市政府承認[20072号)を経て、設立した長春特殊車両産業園区は、200731日に、中国自動車工業協会の授権を経て、中国長春特殊車両産業拠点となり、また、長春経済技術開発区と共同で中国長春特殊車両産業拠点の協議書に署名し、中国で最初の特殊車両産業園区が正式に成立しました。

 十数年の開発を経た長春経済技術開発区は、第一汽車共同で車両差別化発展戦略を全面的に実施するとともに、自動車産業と自動車部品産業の発展に尽力してきました。今、開発区内では一汽専用車・一汽客車・恒力特殊車両・中興自動車・長春国富車廂などの6つの特殊車両生産メーカーが341種の特殊車両を生産しています。そのほかにも、一汽富奥-江森・トヨタ発動機・採埃孚汽車底盤・西門子威迪欧汽車電子・徳尓福汽車線束・李尓汽車内飾件・法雷奥汽車空調・福耀玻璃・海拉車灯・博沢汽車升降器などのたくさんの世界的に有名な自動車部品メーカーが集まっており、7大系列数千種の自動車部品を生産しており、同時に、豊富な研究開発力も持ち合わせ、長鈴集団・西門子威迪欧汽車電子・恒力専用汽車・中興汽車・海拉車灯などの国家級研究開発センター及び企業研究開発センター10所が特殊車両や特殊車両用部品の大規模生産化のためにしっかりとした基礎を築くため研究開発を重ねています。そして、2006年には経済技術開発区の自動車及び部品メーカーの総生産額は224億元に達しました。

1.長春特殊車両産業園区の方向性

「一汽と共同で差別化発展戦略を実施し、国内最高峰・世界でも著名な国際化特殊車両産業園区を創る。」をモットーに、長春特殊車両産業園区は科学技術革新、生産製造、現代的物流、国際ビジネス、情報交流、総合サービスという六位一体の技術革新拠点と産業化モデル拠点を目指します。

2.園区建設における全体的な考え方及び発展目標

 園区建設における全体的な考え方及び発展目標は以下の通りです。

 ①国家のマクロ経済と産業政策に関する研究と分析にかける力の強化。

②経済成長に伴い変化する特殊車両製品の様々な需要の把握。

③長春国際自動車都市の呼び込み効果の向上。

④現在保有する資源を利用し、産業の特色を伸ばす。

⑤長春の自動車産業の強みや長春経済技術開発区の強みの発揮。

⑥外からの資本を積極的な呼び込み。

⑦長春市及び吉林省の特殊車両にかかる資源の収集。

⑧体制・体系の柔軟な、多元化した投資主体の支える特殊車両及び部品メーカー群の発展。

⑨国内最高峰の世界でも有名な特殊車両研究開発・生産製造・展覧販売拠点の建造。

最終目標としては、年販売収入一千億元以上の目標を掲げています。さらに、長春の自動車産業を強くし、中国国際自動車名都市を創ります。

3.園区建設の具体的な施策

 長春特殊車両産業園区は一汽と共同で差別化発展戦略を全面的に実施し、現在保有する資源を利用し、産業の特色を伸ばし、国内最高峰で世界でも有名な特殊車両産業園区を作ります。また、高い計画目標を掲げて、長春市の自動車産業の発展の強みや長春市経済技術開発区の周囲環境の強みを十分に発揮し、質が高く効率の良い園区づくりを行い、科学技術革新、生産製造、現代的物流、国際ビジネス、情報交流、総合サービスという六位一体の産業体系を形成し、世界的に有名な自主創新拠点・産業化モデル拠点を作ります。

 具体的な施策:6つのプラットフォーム

 ①特殊車両生産製造プラットフォーム

特殊車両生産製造プラットフォームは2つの部分から構成されています。一つは特殊車両製造、そして、もう一つは特殊車両部品製造です。

特殊車両製品においては、中国の特殊車両業界を発展させようという志を持った投資企業と国外の自動車改装工場が合資企業や組合企業を組織することを促進します。そのうえで、世界最高峰の製品を中心的な商品として販売活動を展開します。

特殊車両部品製造においては、国内外の特殊車両部品企業が工場を設立するのを促進し、主に先進的な技術を使ったハイテク部品を国内外の特殊車両製造メーカーに供給します。その製品は、例えば以下のものを含みます。

※特殊車両油圧システム・汚泥ポンプ(スラッジポンプ)・IT/GPSシステム・防弾素材・車載インターネット警察やテレビインタビュー中継システム・車載医療設備・ハイブリッド特殊車両部品・特殊車軸・ノーパンクタイヤ・部品生産製造設備など。

 ②特殊車両科学技術革新プラットフォーム

特殊車両科学技術革新プラットフォームは3つの部分から構成されています。

一つ目は、国内外の特殊車両科学研究機構や関連機構を園区に呼び込み発展させるもの。

そして、二つ目は、長春にある大学・国家・吉林省の科学研究機構及び長春市科学研究機構の力を十分に利用するもの。

そして、三つ目は企業の技術センターの力を合わせて、科学技術革新を目指すもの。プラットフォームの利用によって、部品開発など、業界共通のマターについて、力を合わせて研究開発にあたります。

また、園区内の企業も有償ではありますが、プラットフォームの研究開発サービス(検査サービスを含む)を受けることができます。

 ③特殊車両現代物流プラットフォーム

国内外の先進的物流企業の呼び込みを図り、特殊車両専用部品の大口貿易や小売販売の発展を目指します。

また、区域の需要にあったリース業務を展開し、さらに、業界の注文会の一本化を図り、国内最高峰の特殊車両物流センターを作ります。

 ④特殊車両国際ビジネスプラットフォーム

 特殊車両国際博覧会というプラットフォームを利用し、展覧と販売を同時に行う特殊車両市場の販売管理を行います。また、特殊車両部品の輸出・国内メーカーの輸出・国外メーカーの中国での販売(アフターサービスを含む)の代理業務を行い、更に、園区内の企業を組織し、積極的に特殊車両部品・技術成果展覧展示会に参加させ、展覧会のブランドと資源を十分に利用し、業界の注文会を開き、経済貿易交流活動を広く展開し、国際間の特殊車両貿易活動をより強化します。

 ⑤特殊車両情報交流プラットフォーム

 長春特殊車両産業園区のインターネットサイトを開き、特殊車両情報交流プラットフォームを設立します。中国語・英語の二か国語で、全面的で大規模で権威ある国際特殊車両ネットワークシステムを構築し、需要供給の双方に情報収集や情報交流の場を提供します。

 ⑥特殊車両総合サービスプラットフォーム

 金融・保険・工業・商業・税務・商品検査・税関・会計士、弁護士事務所などの金融支援体系・仲介サービス機構が園区内の企業に全面的で全行程的でどのような条件でも良質なサービスを提供します。

4.園区の発展戦略

(1)政府主導と市場主義という二本の柱による、産業集中戦略の実施。

長春のさまざまな特徴や経済技術開発区が現在保有する産業資源と産業発展の環境を基礎に、同じ製品を扱う企業を長春特殊車両産業園区に呼び込みます。また、その園区の呼び込み効果によって、国内外の技術・人材・情報を集め、合理的な競争を展開し、それを以て発展の歩みを速めます。さらに、園区の外への効果によって、地域経済の発展を帯同します。そして、園区において密集型産業を実施し、長春の周辺資源を園区全体で利用しプロジェクト資金や土地資源を節約します。

 (2)国外ブランド引き入れと自主ブランド革新という二本の柱による、開放帯同戦略の実施。

 長春特殊車両産業の強みを全面に押し出し、国外の大企業やグローバル企業とハイレベルな協力を行います。その過程で、ハイテク・精巧・最先端な特殊車両産業プロジェクトやキーテクノロジー設備を選りすぐって長春市に吸収し、先進国との差を縮めます。また、吸収した技術をよく消化し、自主ブランドの革新に利用し、さらに、自己のパテントを用いた技術や製品の開発に力を入れ、国際的市場に売り出し、世界レベルの競争力を見につけます。そして、投資環境を改善し、様々なルートから、様々な形式で、広く国内外からの投資を引き寄せます。それによって、利用できる外資の規模を大きくし、その利用率も高めます。

 (3)技術刷新力と園区環境改善化の二本の柱、ブランド戦略の実施。

 様々な分野や段階で、ブランド戦略を全面的に実施します。まず、長春特殊車両産業園区全体としては、技術刷新力と良好な園区環境を以て、ブランドイメージを創り上げ、さまざまな環境・技術特色に基づいて、その多様化も図ります。さらに、企業自身もその技術と製品特色に基づいて、企業独自の製品ブランドを作ります。

5.保障施策

 「国内最高峰・世界一流」を目標に、マネジメントシステムや投融資システム、ヒューマンリソース制作システムを形成・改善し、よりよい発展環境を作ります。

1.政策支援システム

 長春市の実際の状況に鑑みて、園区は市に特殊車両発展計画の制定をアドバイスしました。その結果、新製品・新技術の研究開発、有名特殊車両生産企業の外部からの引き込み、現在保有する資源の整理再編、分散し乱雑で低レベルな重複建設の回避、多品種生産や専門特化協力関係の形成などが発展計画として立てられました。それと同時に、市場参入、財政支援、土地使用、ヒューマンリソースの流動、技術成果のモデルチェンジなどの方面でも有力な政策支援が行われます。また、新たな問題や状況に面した場合、すぐさま相応の政策が用意されます。

2.投融資システム

 様々な方式・ルートで様々な投資家たちの資金を特殊車両メーカーに融資・投資できるようシステムを形成します。園区建設と産業発展にかかる資金は、企業が自分で用意する以外にも、投資や金融融資を十分に利用し、それだけでなく、外資や政府の財政支援などの多くの資金融資ルートを利用し、資金問題を解決いたします。また、政府主導の下、金融機関の貸金限度の上向き調整をめざし、さらに、担保の形式を多元化することによって、特殊車両プロジェクトへの融資投入を拡大します。そして、園区内メーカーの国内外の証券市場への上場や園区内の特殊車両メーカーの全国各省各市の知的財産権取引システムへの進出は園区が強くバックアップいたします。

3.ヒューマンリソース政策システム

 政府主導の人材の引き入れ、育成を行い、広く人材を受け入れるにあたって、園区で事業を行う旨みや人々の心をつかむ環境づくりを心掛け、さまざまな形式で、国内外の人材を呼び込み、業界の発展を目指します。

 また、園区には業務の面でも生活の面でもサポートがしっかりと備わっていて、様々な問題を解決します。園区内で起業する人々に対しては、生活の方面だけでなく、ご子息の就学問題、ひいては起業の過程においてもサポートいたします。

 さらに、産業発展に必要な技術要員や管理の人材を引き入れる環境づくりを行います。また、急きょ園区に進出することとなった人材に対しては、必要な補助や支援を行い、物資の提供なども行います。そして、重要な研究開発にかかる人材に関しては、その引き受け企業や政府から支援金として10万元以上の研究始動経費を提供いたします。

 加えて、様々な人材が、技術・管理・市場資源などの資源を現物出資し、株主となることを奨励し、技術的成果が登録資本において占める比率は国家の関連規定に基づいて執行します。

6.長春特殊車両産業園区の強み

(1)サービス上の強み

 園区の設置においては、「小さな政府・大きな社会」をモットーに簡潔化した制度設計を実施しており、サービスの効率を上げています。また、開発建設の実戦経験が豊富な専門チームを置いています。さらに、企業に対しましては、全面的で全行程的なサービスを一つの場所で引き受けています。

(2)支援政策上の強み

①国家級経済技術開発区の支援政策

長春特殊車両産業園区は長春経済技術開発区内にあり、深圳・上海などの沿海側の開放都市と同等の支援政策を享受することができます。

②東北旧工場拠点政策

 財政部国家税務総局の財政(2004153号通知によれば、産業園区の企業は東北旧工場拠点企業所得税政策を受けることができます。

③吉林省、長春市、経済技術開発区の支援政策

(1)開発区内における、「国家産業政策に合っている」・「投資限度額が大きい」・「科学技術を多くりようする」・「経済効果が大きい」などの条件に合った特別なプロジェクトは「一プロジェクト・一会議」、「一工場・一施策」の方式をとり、より多くの支援政策を享受することができます。

(2)開発区が投資を決めた外資メーカーに対しては、土地とその関連費用に関して一定程度費用を免除します。

(3)開発区内の外資メーカーは国家・省・市の各産業・各業界に対する支援政策を享受できます。

7.園区内の主要な有名自動車メーカー

(1)一汽特殊車両有限公司

 一汽特殊車両有限公司は2003620日に設立された中国第一汽車集団公司の完全子会社です。前身は中国第一汽車集団特殊車両工場で、敷地面積が32万㎡、2.7億元ほどの資産を持っています。また、1年の特殊車両車台生産量は1.5万台分で、自動車部品は150万件、鍛造・プレスを5000t行う能力を有しています。そして、すでにジープ・トラック・コンクリートミキサー車・ダンプカー・レッカー車・タンクローリー・リフトトラック・ステークボディートラック・軍車・消防車など11系列213車型の特殊車両および車台を開発生産でき、その中でもコンクリートミキサー車の車台やリフトトラックの車台などの車型は全国でも売れ行きがいい製品です。2005年には生産額51324万元を達成しました。

 そして、ISO9001標準認証や国家3C認証も獲得し、健全な販売ネットワークや完全なアフターサービス体系をもっています。製品は、遼寧・北京・山西・河南・重慶・陜西など20数都市で売られ、東北・西北・華東地区を主とし、三大販売拠点としています。

(2)一汽客車有限公司

 一汽客車有限公司は2002930日に設立された中国第一汽車集団公司の完全子会社です。長春経済技術開発区にあり、敷地面積12.6万㎡、総資産は10.3億元にも上ります。また、バス生産拠点である一汽客車(無錫)有限公司・一汽客車大連客車工場・一汽客車(成都)有限公司やバス車台生産拠点である一汽客車有限公司車台工場を有しています。

 一汽客車有限公司は解放・太湖・遠征・華西・川馬の五大バスブランドを有しており、製品は6mクラスから14mクラスまであり、公共交通・旅行・団体・高速バスという4つの系列100種以上の製品があります。また、バスやバス車台および中型トラックの豊富な生産経験があり、独自の製品設計研究開発センターも有しています。毎年、十種類以上の新型車種を生み出し、市場へと売り出しており、市場での競争能力も強いです。また、保有する車台工場は国家重点技術改造プロジェクトの一つで、1.8億元が投資されており、中・高級バス車台の年間生産量2万台の生産能力があります。一汽客車(無錫)有限公司は一汽客車有限公司と無錫恵山経済技術開発区により200518日に共同で組織されたものであり、5千台のバスと5千台のバス車台を生産する能力があります。さらに、一汽客車大連客車工場は2001年に移転改造作業が完成し、1500台のバスを生産する能力があり、一汽客車(成都)有限公司は2006年に設立され、8千台のバスを生産する能力があります。

(3)中興自動車プロジェクト

 河北中興自動車公司と長鈴集団による第一期協力協議書が2006421日に締結され、長鈴集団の現在保有する工場の生産設備を利用し、河北中興自動車製造有限公司長春支店が設立しました。ピックアップトラックの年間生産量は4万台で、200612月には生産ラインも完成し、生産を試行し始め、2007年には量産化を開始いたしました。

 第二期協力協議書は2006919日に締結され、第一期の内容を維持しつつ、双方の投入コストを底上げし、合資公司を設立し、SMPV年間生産量20万台、自動ギアボックス50万台、エンジン50万台の生産規模を形成しました。総投資額は20億元、拠点を洋浦一路の南、朝陽東路の東に構え、年末までには新工場内の道路や組み立て工場などの関連公用施設の建設も完成する見込みであり、同時に、試走用道路や完成車保管地区の地面硬化も行います。20083月待つにはプロジェクトを始動し、20088月には年間生産2万台の生産能力を備え、10月には塗装・溶接工場も完成し、最終的に、SMPV年間生産20万台を目指します。見込年間生産額は135億元です。

(4)恒力自動車工業園プロジェクト

 香港天宝集団は1984年に設立された技術研究開発や生産製造や国際貿易を一挙に行うグローバル企業です。設立当初は主にアメリカへの金属製品の輸出業務を行っていましたが、1998年には自動車部品業界に進出し、2002年には自動車生産にも乗り出しました。2003年に香港にて上場した後、ここ数年で瀋陽松遼自動車や北京ベンツエンジン・車軸工場を買収するなど、勢いのある会社です。

 20065月には、長春特殊車両産業園区内に敷地面積69万㎡の恒力自動車工業園を洋浦大街の西、洋浦一路の南、朝陽東路の東に建設し、18800台の特殊車両や60万件のハイドロフォーミング部品、6万台の自動車特殊ブレーキ、100万件のドライブシャフト、60万件の液圧機械、800万個のアルミホイールなどを主に生産しています。総投資額は3億アメリカドルで、見込年間生産額は107億元で、1000人余りの就業機会を作りだします。

(5)長春国富車廂製造有限公司

 長春国富車廂製造有限公司は研究開発・工業・貿易の三位一体型民営企業集団である吉林省国富集団の傘下にあります。国富集団は、以前はレンタカー・自動車修理を行う小さな会社で、その後、荷台生産・自動車貿易・改装・ビジネスストリート・土地開発・不動産などの総合的な業務を行う大きな会社へと躍進いたしました。

 中でも、19911月に長春経済技術開発区の国富技術工業園区内に設立された長春国富車廂製造有限公司は重要な企業で、主に、国富ブランドの荷台を生産しています。投資総額は2.5億元、年間設計生産能力は10万台、敷地面積16万㎡、工場面積14千㎡という規模で、欧米の先進生産技術を採用し、製品はSKDCKDのかたちで欧米やアジアの国々に輸出されています。また、ノックダウン技術を含む30数個の技術で国内外の特許を取得しており、自動車車台工場・自動車改装工場・大型運輸メーカーに取り付け式の密封型荷台を提供しています。

 長春国富車廂製造有限公司はアメリカ荷台協会の会員でもあり、また、特殊車両業界の国内最大の先進企業でもあります。輸出された荷台はイギリス・イタリア・モロッコ・タンザニア・タイ・カナダ・ロシア・日本などで販売されています。

(6)春円自動車改装有限公司

 このプロジェクトは大慶春円自動車改装有限公司・長春中意木業有限公司・長春双山自動車部品有限公司の合資プロジェクトです。このプロジェクトによって生産されたリフトトラックやパラフィン除去車、圧縮式ゴミ収集車は国家の発展改革委員会自動車生産メーカー製品目録公告内のプロジェクトとなりました。大慶春円自動車改装有限公司は長春の自動車車台及び部品の優位性を十分に利用するため、長春特殊車両産業園区へ移転することを決定しました。黒竜江省政府も移転を承認し、メーカー側も積極的に国家移転審査手続きを進めています。

 プロジェクトは総投資額4.21億元が予定されており、その中でも固定資産投資が3.7億元、流動資金が4458万元としています。総建築面積は5万㎡で建設期間は3年です。市場の需要に基づいて、1年の生産台数はリフトトラックやパラフィン除去車、圧縮式ゴミ収集車を6700台を予定しており、1年の販売収入は16.3億元、その内純収益は1242万元、支払税額は8463万元を見込んでいます。また、見込投資利潤率は24.3%です。拠点は東は朝陽東路、南は洋浦三路、西は朝陽三路、北は洋浦二路にそれぞれ面しており、敷地面積は117154㎡です。

8.園区の現在の発展状況

 現在、園区はすでにインフラ整備がされており、今に至るまでに2.6億元を園区内のインフラに投資しています。総距離9.4㎞の道路を再び整備し、その舗装面積は、舗装した10本の道路すべて合わせて、15万㎢にも上ります。また、暖房供給の面積は全部で300万㎡で3つの暖房供給工場がすでにあり60万㎡の暖房供給能力があります。

 そして、園区内の総投資額25億元の恒力自動車工業園プロジェクト・総投資額20億元の中興自動車二期プロジェクトは8月初めに活動を開始しました。春円改装自動車プロジェクト・三一重工プロジェクト・ギアボックスプロジェクト・現代重工プロジェクトなどは、現在、発動開始準備中で手続きを行っています。そのほかにも、一部の企業はプロジェクト考案の過程(例えば、ピルキントン自動車安全ガラスプロジェクトや一汽特殊車両プロジェクトなど)にあります。