長春国家バイオインダストリー拠点

時間: 2015-05-20 16:56 情報源:
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  200569日、国家発展改革委員会が発布した通知によって、長春は中国初の国家バイオインダストリー拠点の一つとなることが決められました。これによって、長春のバイオインダストリーが国家全体の発展計画に組み込まれることとなり、長春市や吉林省の地域経済ひいては東北全体の地域経済の活性化や一体化にとって、戦略的に大きな意義があるといえます。

 長春は中国のバイオマス医薬品の先駆けたる都市の一つです。中国で初めて、「遺伝子組み換え技術を用いたインターフェロンの臨床試験及び生産拠点」、「遺伝子組み換え技術を用いたワクチンの臨床試験及び生産拠点」と指定されただけでなく、地元で研究開発され知的財産権を取得した技術を含む生物製品も中国では長春で初めて誕生しました。

また、市内には、国内のバイオテクノロジーに関する科学技術研究に必要な資源が豊富で、人材資源も多く有しています。まず、吉林大学などの全日制大学27校、バイオ医薬研究開発機構103か所、国家酵素工学重点実験室などの国家級及び省級重点実験室42か所を基礎に、基礎研究、応用研究、及びパイロット試験、臨床試験、ひいては産業化までを包括的に含んだ研究開発プラットフォームや科学技術の革新にかかる体系が形成されています。そして、地理的に見ると、長春は東に長白山を控え、西側には大草原が広がっているため、豊富な農業及び牧畜業の資源があり、動植物性の薬用資源1850種類以上が利用可能です。そのため、長春にはバイオテクノロジーの広く深い研究開発に巨大な市場や資源条件を残されているといえるでしょう。さらに、現在、長春の南側にあるハイテク開発区・経済技術開発区という2つの国家級開発区内には3㎢の土地がバイオ医薬産業園区として保留されています。園区内には抜かりないサービス施設・仲介サービス体系が整っており、バイオ医薬を中心として、バイオ工業・バイオ農業などの周辺領域と協調して発展を目指すという体制が形成されています。園区はインフラ整備され、さまざまな機能が備わっており、国家の支援政策も享受しているため、ソフト面・ハード面ともに素晴らしく、園区に参入し業務を始める企業にとって大変有利な環境が整っています。

 ――長春国家バイオインダストリー拠点の発展方向――

(1)現在長春市の保有するバイオ医薬産業の基礎や市の研究開発や刷新力における強みを活かして、企業の大きさに関わらずバイオ医薬産業に従事する多くの企業が長春にて業務を行うことができるよう政策を推進します。また、国際的に通用する競争力を身に着ける段階で、地域産業の良質化という効果を帯同し、最終的に長春を世界的なバイオ医薬研究開発・生産・輸出の拠点へと成長させます。

(2)ワクチン、遺伝子組み換え医薬、現代中国医薬という三大バイオ医薬領域にて専門性を高めます。

(3)医薬原料化学工業などの関連裾野産業を発展させ、産業のつながりを形成します。

(4)拠点建設の歩みを速めるため、開放的な発展をモットーに、国際協力・国内協力を積極的に展開し、市内外を問わず広く人材、技術、資金を呼び込みます。

同じ産業に従事する企業の皆様がビジネスチャンスをつかみに長春にやってきて、最終的に、皆がwinwinの関係になれることが、我々長春国家バイオインダストリー拠点の目標です。

 

企業の皆様!!

長春国家バイオインダストリー拠点で研究開発センター、生産工場を建設しませんか?

長春国家バイオインダストリー拠点の動物繁殖及び実験センターなどの共同プラットフォームに参加しませんか?

資本参加・株式保有・起業売買などの形式で、長春にあるバイオ医薬企業に投資しませんか?

皆様のお越しをお待ちしております!!!

連絡先:長春バイオ・医薬インダストリー発展リーダーグループ弁公室

電話番号:8643188777913 8643188777919

名前:張志強 朱雅玫

 

長春国家バイオインダストリー拠点10大公共プラットフォーム

実験用動物繁殖及び実験センター

 実験用動物における科学技術レベルの高さは今や国家の生命科学における研究レベルを量る指標のひとつになりました。このプロジェクトは長春ハイテク医学動物実験研究センター内に設置され、総地区面積は15千㎡、総投資額は1億元で、三期に分けて実施されます。2007年には、1年間で20万匹のラット(小)、10万匹のラット(大)、2万匹のモルモット、500匹の犬を生産し、2000回の動物実験を行う能力をつけることを、2008年には、実験用動物の産出量を2006年比で30%増加すること、2009年には、1年間に40万匹のラット(小)、20万匹のラット(大)、6万匹のモルモット、1000匹の犬、3万羽の兎、1000匹の猫、100匹の猿、100頭の猪、その他の動物を200匹生産し、4000回の動物実験を行い、年の営業収入は2200万元、税引き前利益600万元を達成することを目標とします。このプロジェクトの成功は吉林省の需要を満足できるだけでなく、遼寧省・黒竜江省・内モンゴル地区・環渤海経済圏へも供給範囲を広げることができます。

遺伝子組み換え医薬臨床試験センター

 遺伝子組み換え技術を用いた製薬は投資者たちにもっとも成長性のある産業の一つであると見られています。このプロジェクトは長春遺伝子工学研究所内に設置され、大規模生産段階に入った後の年間利益は2億元に達する見込みであり、毎年12つの新型医薬品の産出を目指します。また、このプロジェクトは科学研究と生産の離開という重大な問題の効果的な解決につながるでしょう。

バイオ酵素工学技術センター

 バイオ酵素はバイオ領域の開発と生産や医薬衛生領域の診断や治療に広く応用できます。このプロジェクトは吉林省奇健バイオテクノロジー有限公司内に設置され、実施後の年間売上収入は8000万元、デオキシヌクレオシド三リン酸の年間産出量は10kgと見込まれています。

ワクチン研究開発工学センター

 幹細胞技術は現在遺伝子工学研究においてもっとも活発な領域であり、応用医学における明るい前途のある領域でもあります。吉林大学通源バイオ工学有限公司内に設置され、総投資額は1.2億元です。また、様々な幹細胞2万件を保管する国家級幹細胞庫が作られ、幹細胞とその派生物の需要過多の解決に一役を買います。

医薬選別センター

 伝統的な医薬選別方法はもうすでに社会の需要に応えることができなくなっています。このプロジェクトは国家教育部農業及び医薬遺伝子工学研究センター内に設置されており、世界で最も先進的なコンピューター統制全自動医薬選別システムを有し、中国医薬化学成分サンプル庫及び医薬選別モデルを設立しました。これらは大幅に医薬選別の過程において時間を短縮でき、医薬開発に、特に、現代中国医薬開発における技術的な刷新であるといえるでしょう。

中国医薬製剤工学研究センター

 先進国と比べて、中国の剤型や製剤技術開発の方面でまだまだ差があります。このプロジェクトは吉林天薬科学技術股份有限公司・吉林省本草堂製薬有限公司・淅江大学によって行われ、総投資額は1億元以上、世界的に先進的な実験検測設備200台を購入、設置しています。プロジェクトの成功は中国医薬の国際化及び中国医薬製剤の革新を積極的に後押しするでしょう。

食品薬品検査及び情報相談サービスセンター

 長春の食品・薬品の検査検測の業務は日に日に増加する研究開発の結果や生産能力の拡大に適用する必要があり、また、検査検測の業務におけるIT化も企業の発展にとても重要です。このプロジェクトは長春バイオインダストリー拠点建設有限公司と長春市薬品検査所によって行われ、敷地面積は2万㎢、試験・検査機器や設備も約100台を購入・設置し、中国バイオ医薬及び北京医薬集団情報データ庫の設置を行います。

長春永興中国医薬前処理共同プラットフォーム

 良質な中国生薬は中国医薬の現代化の基礎です。このプロジェクトは長春永興中国医薬産業発展有限公司によって行われ、総投資額は3500万元、中国医薬生産企業に良質な中国医薬の生薬などを提供し、大規模で低コストな中国生薬の前処理も行います。

放射線滅菌装置センター

 放射線技術は現代型生産加工において、とても重要な役割を果たしています。このプロジェクトは長春新宇薬業有限公司によって行われます。100万キュリーのコバルト60線源を備え、放射線装置は年間340日体制で操業し、医薬・商品メーカーに生産過程の滅菌サービスを提供します。