長春国家ハイテク技術産業開発区

時間: 2015-05-25 15:15 情報源:
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Changchun National Hi-tech Industrial Development Zone

 

地域紹介:

 

  長春国家ハイテク技術産業開発区の属する長春市は、北東アジアと中国の東北三省の地理的中心に位置し、長春-吉林-図們江開発開放先導区の内陸の窓口でもあり、地域条件が非常に強みとなっています。

 

  長春国家ハイテク技術産業開発区は上記のように地理的に有利な長春市の今後の都市発展の重要な地域であり、中でも、南区は長春南部ニュータウンと隣接しており、未来の長春の中心となるとされています。北区は長春東北開発開放先導区の核心的な地域であり、未来の長春市の産業、特に製造業の発展の重要な地域になるとされています。

 

  長春国家ハイテク技術産業開発区は、以上の理由から長春のほかの地区よりも優位性があるが、このような優位性はこの地区の発展に有利なだけでなく、外への力、そして、周辺地域の発展の帯同などにも有利であるといえます。

                

 

           

 

   

長春-吉林-図們江開放帯動先導区

 

  長春-吉林-図們江開放帯動先導区は国内から国外へと門戸を開く新たな道を探り、自由貿易を取り込み、中国の北東アジアに向けた外への力をつけ、周辺国と国際協力を行うという目的で、形成された区域です。510年の時間を使い、長春-吉林の経済の一体化、延辺-龍井-図們の経済の一体化、長春-吉林-東北中部経済を基盤とし、図們江区域を経済発展の前線とし、琿春を海外への新たな窓口とする東北の経済発展モデルを形成することを目標にしています。また、区は、対外開放先導区・新型産業モデル区・エコロジー経済機能区の役割も果たしています。

 

交通の強み:

 

長春国家高新技術産業開発区には陸路・空路に発達した交通網を有しています。

 

鉄道の方面では、長春は中国の北方における鉄道交通の中枢であり北京-大連線、長春-白城線、長春-図們線などを筆頭に、東西南北すべてに続く鉄道網が張り巡らされています。

 

高速道路の方面では、同江-三亜高速、北京-哈爾浜高速、長春-哈爾浜高速、長春-四平高速(長四高速)、長春-吉林高速、長春-四平高速(長平高速)、長春-営城高速、長春都市環状高速(長春繞城高速)などの高速道路と302号線や102号線などの国道が縦横無尽に交差しています。

 

空路では、東北地方の空の窓口である長春龍嘉国際空港から毎日60以上のフライトが国内20数都市に飛んでおり、いくつかの国際線が韓国ソウル、ロシアイルクーツクなどの北東アジアの国々の重要都市に飛びたっています。

 

このような発達した交通網は長春国家高新技術産業開発区が中国東北地区の経済の中心、また、北東アジアの協力ためのプラットフォームとなるための大変卓越した地理的有利であるといえます。

 

長春市の主要な交通状況及び計画

 

 

気候条件:

 

 長春国家高新技術産業開発区は温帯モンスーン気候に属します。そのため、四季がはっきりしており、冬は長く乾燥し、夏は暑く雨が多いです。年間の平均気温は4.3-4.9度、年間の平均湿度は65%、年間の平均気圧は986.6hPa、年間平均降雨量は649.9mm、夏季の降雨量が一年の60%以上を占め、凍土の厚さは1.6m1.8mです。

 

環境:

 

  長春国家高新技術産業開発区の自然環境については、緑の深い夏は涼しく過ごしやすく、一面銀世界の冬は壮観で、一年を通してとてもクリーンな環境です。空気の質も安定して高い水準を保っており、企業の90%以上が工業排水における国家基準に到達しており、緑化率も40%を超えています。2002年には、中国のISO14001環境マネジメントシステムの認証を経て、イギリスの認証機構であるUKAS(英国認証機関認定審議会)が発行したISO14001の証書も獲得しました。

 

  南区は市の風上にあり、また、上流にもあたります。区内には八一ダム、富強ダムがあり、そして、永春河、富裕河の二つの天然の河が流れています。そのことから、南区は長春で最も生態環境が良い地域の一つであり、自然資源も大変豊富な地域であるといえます。

 

  新たな発展を進める中で、引き続き「緑の木々」と「開けた空間」を増やす「双増(二つとも増加させること)」という理念を持ち続け、重要な交通網や公園を発展の要、広場を目玉として、都市づくりの実施に力を入れています。具体的には以下の通りです。

 

1、硅谷大街、光谷大街、蔚山路、飛躍路の4つの道路を重点的に建設し、緑の多いクリーンな道路づくりを行う。

 

2、天安広場、硅谷広場、高科技広場の3つの広場を建設し、美しい景観づくりを行う。

 

3、三佳湖公園、創意公園、スポーツレジャーパーク(体育休閑公園)、八一ダム湿地公園の4つの公園を建設し、エコロジーで美しい公園づくりを行う。

 

  全体的には、長白山を彷彿とさせる自然風景メインとし、それに、蘇州園林式のものを加えて、木々、園芸、ライトアップ、彫像による四位一体の特別な景観を生み出しています。



 北区は長春に流れる母なる伊通河の下流に位置し、区内には9.7㎢の長春北湖を有します。

 

現在、北湖付近に、東北地区最大の都市内湿地公園である、長春東北城市生態湿地公園の建設がなされています。公園は、「内湖」・「外河」の二つの部分に分けられ、その中に9つの景観区域が作られる予定です。

 

9つの景観区域はそれぞれ北城芸風(都市活力区)、水上隣り(休日レジャー区)、湖漾春(康体運動区)、長島碧波(湖島遊覧区)、北湖天地(創意レジャー区)、芦蕩粉雪(伝統民族体験区)、民族庭園(民族部落区)、漂流雲影(生態回復区)、聖水観音(宗教文化区)です。

 

長春東北城市生態湿地公園の建設は、独特の魅力と自然と人が交わる豊かな環境を造ることに力を入れ、東北で初の国際水準を持ち、生態修復のモデルとしての意義のある持続可能な都市内湿地公園を目指しています。

 

現在第一期の2.5㎢の構図は完成しており、2012年末には完成を迎える予定です。

 

  



 長春東北森林公園は伊通河の東、都市環状線(繞城高速)および北郊農場の西に位置し、南には長春東北城市生態湿地公園があり、北には黄家村があるという立地で、公園内には高速鉄道哈爾浜-大連線および都市環状線(繞城高速)が横切っています。計画されている面積は25.27平方kmです。

               

  インフラ

  2009年以降、長春国家高新技術産業開発区は大規模な開発を2年間実施しました。その詳細を以下に記します。

 1、インフラ開発に投入された開発資金は累計200億元に達し、その額は2009年以前の18年間の総投入の1.5倍である。

 

  2、協議を経て収用された土地は6983haで、18年前の総面積の3.7倍である。

 

 3、建物の取り壊しがなされ再建された面積は300万㎡、温室、林などとなった土地の面積は800万㎡、それは18年の再建面積の3倍である。

 

 4、第一期鉄道専用ライン、遠達大街の立体交差橋、北湖大橋などには今年と来年続けて続々と完成し、交通面に関しては重要な部分は全て開通することになる。

 

 5、新たに作られた道路は121.2㎞にも及び、18年間で作られた道路の1.3倍である。

 

 6、インフラを完備した土地の面積は65.77平方kmで、18年間の総和の2.9倍である。

 

 7、新増緑化面積は380万㎡で、18年間に行った緑化面積の1.9倍である。

 

  南区は、受け入れ態勢も整い環境も一段とよくなり、国内でも有数開発区となりました。

 

  北区は、インフラが一応整い、新たな発展の準備段階に入りました。

  

ソーシャルサービス:

 

  南区は長春市西南ブロックでもっとも住みやすいエリアです。区域内には融創上城、天安第一城、御水丹堤、恒代オアシス(緑洲)、金越逸荘藍湾、倚観邸など10か所以上の高級住宅街が並び、天茂社区総合体プロジェクト、香港恒盛高級社区総合体プロジェクトはすでに工事が始まっており、龍湖グループ、和記黄埔、香港恒盛、中信不動産等全国でも有名な不動産開発業者が次々と長春に根を下ろし、開発業務にあたっており、居住条件は長春市でも屈指のレベルとなりました。

 

 区内には吉林大学南区など14校の大学と吉林省立第二実験学校など11校の基礎教育学校、市立第二幼稚園など10校の託児所および民間学校、硅谷医院等47の医療サービス機構があり、最近では心臓・呼吸器血管疾病治療の方面で有力な医療教育科学研究予防国際交流のすべてそろった北京安貞医院吉林分院の建設が始まっています。   このように、区内の医療衛生水準教育水準は日に日に高まっています。

 

 区内には世界最大の小売商であるウォルマートチェーン店と中国で最大規模を誇る大型総合ショッピングモールである欧亜ショッピングモールがあり、深圳益田集団は南区で龍湖集団は北区でそれぞれ高級住宅、高級産業、高度人材、高級商業のそろった中央商業区を建設しました。世界500傑の韓国楽天マート商業広場およびアメリカAPEX国際映画館を呼び込み、ビジネス化・商業化も日に日に進んでいます。現在建設中の吉林アニメ漫画原作産業園、吉林師範大学文化創意産業園、尚徳森銘アニメ漫画ゲーム産業サービス園、北東アジア文化創意科学技術園、アニメ漫画ソフトウェアサービスアウトソーシング産業園を代表とした高度サービス業集合区により、高度サービス能力はまた一歩前進するでしょう。

ハイテク製品経済の構築

 

  長春国家ハイテク技術産業開発区において新たな発展戦略計画が実施されて以来、区内のの経済は破竹の勢いを見せました。2009年における区内のデータを見てみましょう。

 

  1、工業総生産額と総生産額はそれぞれ1760億元、455億元と、昨年比ではそれぞれ20.1%と20%の増加を見せています。

 

  2、ハイテク製品の総生産額では878億元と、27.6%増加し、工業総生産額の割合で見ると初の50%越えを達成しました。

 

  3、固定資産投資額は305億元と、39.4%増加し、そのうち工業への投資は172億元で、39%増加いたしました。

 

  4、国内資本と国外資本の利用という観点から見ると国内資本の利用は57.8億元、外国資本の利用は7.07億ドルと、それぞれ19.6%、18.9%増加しています。

 

  5、財政総収入と一般予算収入はそれぞれ203億元と41億元と、それぞれ60%、54.7%の増加がありました。