地球を探索する利器——地殻一号

時間: 2019-02-11 14:34 情報源:
【字の大きさ: さらに大きく 大きく 標準 印刷

 中国の科学ドリルが新たな突破を得た。この程、吉林大学が自主開発した「地殻一号」という万米ボーリングマシンが「松科二井」工事における複数の任務を円満に完成したことが発表された。このボーリングマシンの作業深度は7018メートルに達し、アジア大陸科学ドリルの新しい記録を創造した。科学ドリルは、地球の深部の奥義を探求すると地下資源を開発する最も直接的な技術手段である。

 

 地球深部探査任務の需要を満たすため、特にボーリングのハイエンド装備への需要を満たすために、2009年に、国際的には「深部探測技術と実験研究特別プロジェクト」がスタートされた。吉林大学副学長の孫友宏氏によると、彼はこのプロジェクトの第五課題「深部大陸科学掘削装備開発」の担当者で、主な任務は「地殻一号」万米ボーリングマシンを開発することである。

 

 吉林大学の公式サイトによると、四年間以上の技術開発を経て、吉林大学は、中国の深部掘削装置の回転速度が低い、設備の自動化レベルが低いと深部のドリルヘッドの圧力制御精度が低いという三つの技術難関を突破し、高回転速度全液圧上部駆動ドリル、高精度自動化配置管、高速度ドリル自動化輸送と高精度自動化ドリル駆動という四つの深部掘削装置の肝心な技術問題を解決し、最終的に、「地殻一号」万米ボーリングマシンが成功に開発された。

 

 現在、「地殻一号」ボーリングマシンの関係技術成果はすでに中国の低温ボーリングマシンシリーズに適用された。例えば、ロシア北極圏アマール高寒地区のオイルガス探査をしている「極光号」に適用される。「1ベルト1ロード」の提唱が提出されて展開している中露亜マルー液化天然ガスプロジェクトにおいて、「極光号」ボーリングマシンは重要な構成部分であり、零下50度の低温と12級以上の強風環境で連続作業することができる。

 

 また、この成果は、深部天然ガスボーリングマシンや海洋ボーリングマシンなどに広く使われ、アラブ首長国連邦、ベネズエラ、ロシア、アメリカなど10カ国と地区に大規模に輸出される。

 

 この前、中国の地球物理計器は主に輸入に依存していたが、海外の高精度計器が封鎖されている。吉林大学地球探測科学と技術学院の黄大年教授は「我々は『小米加歩銃』のある部隊に対して、相手はミサイルのある部隊である」と話していた。

 

 黄大年教授は「深部探測技術と実験研究特別プロジェクト」第九項目の担当者であり——「深部探測重要計器設備研究開発と実験プロジェクト」が「地殻一号」の研究開発に大切な役割を果たした。2009年、黄大年氏は有名な地球物理学者として、帰国の仕事を選んで、国内の多くの技術空白を埋めた。201718日に、58歳の黄大年氏は病気で亡くなった。

 

 黄大年教授に敬意を致す。