街の記憶と共に~長春が守り続ける美しい読書文化
百年の図書館から若き文創書店まで、読書が街に与える温かみ
長春市図書館

長春市図書館は歴史ある文化施設で、起源を 20 世紀初頭の 1910 年に遡れる。満洲国時代、解放以前、解放後、改革開放という四つの歴史的段階を経て、90 年以上の軌跡を重ねてきた。1992 年に竣工・開館した新館は、長春市の文化エリア(同志街 1956 号)に位置し、本館、総合サービス棟、および 2 万 5 千平方メートルの庭園緑地で構成されている。建築様式は「現代化・民族性・庭園風」を融合させた独特のデザインで、文化的な内包と外観から、長春を代表する文化的ランドマークの一つとなっている。
館内は大空間・多機能・多様化のサービス体系を構築し、蔵書・貸出・閲覧を一体化している。RFID(無線周波数識別技術)やセルフサービス機器を全面導入し、効率的で利便性の高いサービスを実現している。文献貸出エリア、文化展示ホール、セルフ E - リーディングコーナー、市民デジタル学習センター、自習室などの機能スペースに加え、高齢者閲覧室、視覚障がい者閲覧室、乳幼児活動室などを設置し、対象者に応じた細やかなサービスを提供している。
向北書店
向北書店は、北京大街西歴史文化街区に保存状態の良好な B3 棟歴史的建物を選址し、伝統的な風貌を守りつつ現代的な機能を付加することに成功している。名称と精神的な核心は、吉林文化史の記念碑的作品『先生向北』に由来する。
本書店は伝統的な書店の枠を超え、緻密に計画された機能ゾーンによって多次元な文化体験空間を創り出し、古い建物に新たな生命力を吹き込んでいる。
1 階:読書啓発のスペース|文学・歴史・芸術分野の図書を厳選し、児童閲読コーナーを特設。親子家庭に没入感あふれる読書環境を提供し、次世代の文化を育む場として機能している。
2 階:思想と芸術の交差点|図書と芸術展示空間が有機的に融合。地元アーティストの作品展や文化サロンを定期的に開催し、読書と視覚芸術の深い対話を促し、街区の文化的創造力を高めている。
3 階:人文交流のサンルーム|カフェエリアと開放的なサンルームが一体化した空間。お茶を飲みながら静かに読書したり、文化講座や読書会に参加したりする理想的な場所となっている。
東書房・新華レジャー書店
76 年の歴史を誇る重慶路 512 号の新華書店が改装され、「東書房・新華レジャー書店」として新たなスタートを切り、春城市民に温かみのある読書体験を提供している。改装後は総合的な都市型レジャー書店として位置づけられ、社会科学・文学・児童書・科学技術など 10 万種以上の書籍を扱うほか、国内で人気の「パンダ書店」を東北地区で初めて導入し、読者の多様な文化消費ニーズに応えている。
西書房・先鋒書店
長春の人々に 43 年間の読書の思い出を刻み込んできた紅旗街新華書店が、全面的なアップグレード改装を経て「西書房・先鋒書店」として生まれ変わった。紅旗街 525 号に位置するこの大型総合文化施設は、「先鋒(パイオニア)」の精神で「専門的な読書体験」と文化交流に取り組み、専門性と温かみを両立させた文化新名所を読者に捧げている。
南書房・新華昨日時光書店

「南書房・新華昨日時光書店」は同志街 1660 号に位置し、吉林省外文書店をアップグレード改装して誕生した文化空間だ。古書の販売・買取、文化イベント企画、読書レジャー体験を一体化した多角的なサービスを提供し、「旧書新知」(古い本から新しい知識を得、古書を通じて新しい知己を見つけること)を核テーマに、読者の古書・古籍に対する閲読需要とコレクションの嗜好に応えている。
中書房・新華文創書店

吉林省新華書店の重要な文化拠点である新華文化図書城本館が全面アップグレードされ、「中書房・新華文創書店」としてオープンした。定期的に読書サロンや文創クラフト体験イベントを開催し、読者に快適で温かみのあるロマンチックな読書体験を提供している。
編集:李孟群


