東北地方の中心都市・長春（吉林省省都）は、歴史と自然に恵まれた土地で、その風土から生まれる豊かな特産品が魅力です。老舗の味、地元産の農産物、伝統工芸品まで、日本人の味覚や生活スタイルに合ったお土産が満載です。これから長春を訪れる方や、地元の魅力を日本に届けたい方のために、詳細な紹介をします。

一、美食・お菓子類｜老舗の味を堪能

長春の食べ物お土産は、「無形文化遺産」に認定された老舗の名物料理から、日常的なお茶うけまで幅広く魅力的です。中でも人気の「鼎豊真」は中華老舗で、省の無形文化遺産に指定されています。サクサクとした食感の「サチマ（薩其瑪）」は甘さ控えめで、日本のお茶との相性が抜群。お湯で溶いて食べる「油茶麺」は、香ばしい風味が特徴で、朝食や間食に最適です。国家レベルの無形文化遺産「李連貴燻肉大餅」は、燻製の香り高い豚肉をサクサクの餅で包んだ料理ですが、真空パックのお土産用が販売されており、持ち帰りに便利。また、軽い味付けの「老韓頭鶏湯豆腐串」は酒のつまみに、「真不同」の各種漬物はご飯のお供にも喜ばれる、地元の風味を楽しめる逸品です。

二、農産物・名産品｜地元の風土を味わう

長春は「中国の良質な粳米の都」として知られ、「公主嶺米」「松花江米」などの長春米はつややかで自然な甘みがあり、日本の家庭でもおいしく炊けます。お土産として贈る際は、「地理的表示保護产品」マークのついた信頼できるブランドを選ぶと良いです。「中国梅花鹿の郷」である双陽区の鹿製品（鹿茸など）は高級な健康食品として珍重されていますが、日本への持ち帰りは出入国規定により制限されていますので注意してください。お酒がお好きな方は、国家地理的表示保護产品で省の無形文化遺産にもなっている「榆樹銭酒」を試してみては？ 吉林を代表する地酒で、まろやかな味わいが特徴です。その他、お粥にすると栄養豊かな「紅石砬小米（キビ）」や、香り豊かな「農安三辣（タマネギ・ニンニク・唐辛子）」も、地域の風情を感じさせる農産物です。

三、工芸品・文創商品｜伝統と現代の魅力

長春の工芸品は、素朴な味わいから高級感あふれる作品まで多様です。徳惠の「草編み」は麦わらなど天然素材を使って作られたカバンや帽子が人気で、エコでナチュラルな雰囲気が日本の生活スタイルにも溶け込みやすいです。国家無形文化遺産の「金絲琺瑯」は、金属の細線で区切られた鮮やかな彩色が美しい高級工芸品で、飾り物や贈り物として格調高いです。近年では、長春の映画文化などをテーマにした現代的な文創商品も増えています。旅行の思い出として、または日本の友人への贈り物として最適です。