長春市、中国一汽集団、アウディ社(ドイツ)— 自動車産業の未来を支える戦略的提携

時間: 2021-01-26 14:28 情報源:
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  新時代の中独経済貿易協力が自動車都市であるこの長春で新たな実を結んだ。   


  18日の夜、中国一汽集団、アウディ会社、長春市政府は、ビデオ会議を開き、三者合意に署名した上で、アウディ一汽新エネルギー車プロジェクトを長春で行うことを発表した。


  これは、「中欧投資協定」締結後、ドイツ企業が中国に投資する最大のプロジェクトであり、中国一汽集団とフォルクスワーゲン社の30年間の友好協力においても画期的なプロジェクトである。


  ドイツ駐中国大使のゲルスター氏は、このプロジェクトは中国とドイツの強力な経済協力の成果であり、両国の企業が変化する市況を新たな開発機会に変える究極のモデルケースになるとコメントした。


  アウディ一汽新エネルギー車プロジェクトの実施場所を長春とすることは、中国とドイツ双方の指導者の重要なコンセンサスを実現するための主要な手段であり、習近平総書記の吉林視察時重要講話の重要指示の内容に沿った実質的な行動であり、また、中独経済貿易協力をさらに深めること、長春国際汽車城開発を加速させること、吉林省の自動車産業の良質な成長を促進すること、新時代の吉林復興によるブレークスルーの達成に重要な意義を持つ。


  PPE(ハイエンド純電気自動車プラットフォーム)の導入を計画しており、第1工場は300億元以上の投資を計画しており、第1モデルは2024年に生産を開始する。世界の自動車産業の注目を集めているこの主要プロジェクトに長春が選ばれたのはなぜか。新時代における中独協力を深める歴史的な機会と、中国経済が政界に先んじて回復し、世界の主要経済を引っ張る求心力になっているという側面がある。また、国、吉林省、長春市の指導者が推進しているということや、長春の戦略的期待と産業基盤など多くの要素が関係している自然の帰結なのである。


【千載一遇】-中独経済貿易協力の成果をワールドクラスの自動車産業基盤の構築の大きな推進力に


  20203月、吉林省と長春市は、計画面積が471平方キロメートルの長春国際汽車城を建設し、経済規模が1兆元のワールドクラスの自動車産業基盤を構築することを提案した。


  現時点で、アウディ社は、次の黄金の10年間の中国における電気化戦略のコアとなる方針を発表したばかりであり、中国で新型電気自動車の生産能力を展開する準備をしていル。


  2つの大きな戦略が「秋の風と玉成す露、一度の出逢いは、人間の無数といえる(色恋沙汰)に勝る。」という詩の一節のように、長春国際汽車城はそのためにあったかのように、中国でのアウディの新エネルギー車プロジェクトの最も相応しい場所であったのだ。

その頃、中国の新型コロナウイルスの流行予防と抑制効果が現れ始め、中国とドイツの高官による会議で得られた一連の協力成果は積極的に実施されている。


  吉林省は、アウディ新エネルギー車プロジェクトを新時代の総合的な活性化のための主要な戦略的プロジェクトと見なし、省共産党委員会の書記と省長の双方をチームリーダーとするプロジェクト推進主導グループを迅速に設立し、長春でプロジェクトを行うためにすべてを尽くして有利な条件を提供したのである。


  プロジェクトの進行中、吉林省共産党委員会と吉林省政府、長春市共産党委員会と長春市政府、中国一汽、フォルクスワーゲン、アウディの高官はこのプロジェクトに強く注目し、支援を与えてきた。吉林省共産党委員会と吉林省政府の主要な指導者は、特別報告を行うために何度も北京を訪れ、国家発展改革委員会、工業情報化部、その他の関連省庁と連絡を取り、国レベルでの政策支援を受けるための努力している。


  市共産党委員会の王凱書記と張志軍市長は、フォルクスワーゲン中国とアウディ中国の本部に相次いで訪問し、フォルクスワーゲン中国の馮思翰CEOとアウディ中国の安世豪CEOと会い、プロジェクトの配置について綿密な交流と良好なコミュニケーションを行った。

202093日、アウディ中国本部代表団が長春を訪問し、中国側のチームと綿密な話し合いを行った。両当事者間の友好的で率直な最初の交流は、プロジェクトのフォローアップの良い基盤となった。


  次の100日間で、中国とドイツのチームは、対面での交渉とインターネットでの話し合いを複数回実施し、目標はますます一貫性を保ち、プロジェクトの配置について予備的な合意に達した。  


  20201013日、2020年中独自動車会議で、中国一汽集団の邱現東総経理とアウディ中国の安世豪CEOが、ハイエンドの新エネルギー車プロジェクトに関する覚書に署名した。


  新エネルギー車分野における中国とドイツの協力が開始され、非常に重視されているアウディ一汽新エネルギー車プロジェクトは、吉林省開発改革委員会、吉林省自然資源局、吉林省産業情報技術局、吉林省商務省、その他の部門の主要な指導者が北京を訪れ、国に対して政策支持を求めるために動かしただけでなく、吉林省の27の部門に対して、積極的に行動し、決意を定め、能力を揃え、条件を用意して、アウディ一汽新エネルギー車プロジェクトの円滑な実現を保証させた。


  2020128日、アウディ中国の安世豪CEOはアウディ視察チームとともに長春に訪れ、吉林省や長春市の主要な指導者や中国チームとの重要な会議を開催した。両当事者は、特定の事柄について最終合意に達した。


  現時点で、アウディ一汽新エネルギー車プロジェクトの長春での始動は間近に迫っている。吉林省でのこの重要なプロジェクトに関して、中国一汽集団と長春のさまざまな部門は、長春における準備作業を、実施するための意思疎通のため複数のワーキンググループを形成した。


  アウディ一汽新エネルギー車プロジェクトの実現は、「第145カ年計画」期間中の長春国際汽車城と長春現代化都市圏の開発の加速を強力に促進することになるだろう。


【地の利を得る】-優良な成長のためのプロジェクトを有する長春国際汽車城


  この主要プロジェクトに長春が選ばれたのは、長春の強みが完全に発揮された結果である。


  中国の自動車産業の発祥地であり、中国一汽集団の拠点として、70年近く自動車産業を発展させてきた長春は、1兆元近くの産業規模の自動車産業密集地を形成しており、中国最大の産業規模で、最強の研究開発能力があるなど成長の要素が最も集中した自動車産業拠点の1つである。


300万台の自動車生産能力]


  半径20km以内で、一汽紅旗、一汽解放、一汽乗用車、一汽フォルクスワーゲン、一汽豊越を含む5つの自動車メーカー、および7つの主要な自動車ブランドの自動車生産能力は300万台に上り、産業密集度の高さは明らかである。


3,000を超える自動車部品会社]


  半径100km以内に、エンジン、自動車用電子機器、電気系システム、車体などの分野の3,000を超える自動車部品会社があり、優れたサポート機能を備えている。


[中国の最強の研究開発能力]


  中国で最も初期に開始された自動車研究開発人材育成拠点である吉林大学自動車学院や、中国最強の自動車企業研究開発センターである一汽技術センター、数百の自動車および素材研究機関、企業技術センターが長春に集中してあり、豊富な研究開発リソースが集まっている。


  また、長春市は、10万人以上の成熟した自動車産業労働者を有するだけでなく、1,000人近くの自動車産業に従事する企業家と管理者がおり、20以上の自動車商工会や協会があり、自動車に関するイノベーション・研究開発、部品、および人材供給に対する完全な連携システムを備えており、全国ないし全世界の自動車生産および部品の生産のための重要な研究開発の拠点になっている。


  もはや長春の自動車産業の発展の利点は徐々に業界の共通認識になっている。      


  2020年、長春国際汽車城は始動直後にもかかわらず、フォルクスワーゲン、トヨタ、ファーウェイ、アリババ、玲瓏タイヤ、デサイSV、深センコマーシャルホールディングス、エイガオグループなどの戦略的投資家を魅了し、4910億元以上のプロジェクト、100以上の投資額が1,000億元を超えるプロジェクトが着工し、総投資額は1,000億元を超えている。


  地の利を得ることは、アウディ一汽新エネルギー車プロジェクトで長春を選択した際の重要な要素の1つである。


【繋がりを集める】-長年にわたり、信頼できる自動車都市は「ユニーク」


  邱現東総経理は、次のように述べた。


 「アウディが中国で最も信頼できる重要な戦略的パートナーである一汽集団は、PPEプラットフォームの導入が、両当事者の継続的な協力のための重要な実践になると考えている。中国一汽集団とアウディの協力は長春で始まった。過去30年間、長春では中国一汽とアウディ間の協力の成功も目撃してきた。」


  長春は中国第一汽車の戦略的パートナーであり、1988年に「アウディ100」技術移転ライセンスに署名してから、2020年までに中国での726,300台の販売が完了し、コロナ禍においても5.4%成長している。アウディと中国一汽は協力し、一緒に成長する。


[長春の活発な成長環境]


  工業プロジェクトにおける「土地取得後すぐ始動」の環境から企業の「至れり尽くせりの長春での設立」まで、長春のビジネス環境は継続的によくなっている。長春でのアウディ一汽新エネルギー車プロジェクトの調印式で、中国一汽集団の徐留平董事長は吉林省と長春市の成長環境について以下のように発言した。


 「中国一汽とそのパートナーが吉林省の長春で作成した優れた成果で業界を席巻したことが今日の長春がイノベーションと起業家精神のホットスポットになりつつあることの証明になる。」


[長春の感動的なサービス精神]


  2020年、一汽フォルクスワーゲンは自動車開発区に2通の感謝状を送った。その感謝状は、自動車開発区がコロナウイルスの流行の予防と管理、生産の再開、外国人従業員へのサービスに多大な貢献をしてくれたことに感謝してのものであるという。


  2020年、自動車都市長春は「ユニーク」である。中国一汽が世界の自動車産業をリードしており、年間販売台数は約371万台で、前年比で7.3%増加している。長春のGDP3.5%増加すると予想されており、東北地方の4つの都市と全国の15の副省級都市の中で1位にランクされている。


  これまで長春市は60億元近くのスタートアップ資本を調達し、自動車開発区はわずか13日間で6.88平方キロメートルの400以上の土地収用を完了し、優良な成長の新記録を作り出した。プロジェクトの早期始動に一役を買っているのである。


 
 将来を見据えて、アウディ一汽新エネルギー車プロジェクトは、事前に実施された一汽紅旗新エネルギープラント、一汽豊越PHEV新型モデルの導入、およびその他の新エネルギー車プロジェクトと連携して、中国国内ないし全世界に向けて新エネルギー車業界に「長春旋風」を巻き起こす。そして、長春の自動車産業を最適化し、アップグレードし、長春国際汽車城でのワールドクラスの自動車産業拠点開発のペースを加速するという。