自動車産業は規模が大きく、チェーンが長く、動力が強く、地域経済の持続的な成長を推進する強大なエネルギーの一つである。自動車産業のモデルチェンジとグレードアップの主な方向として、新エネルギー自動車の風当たりが盛んである。

 

「一主六双」質の高い発展戦略のもと、わが省では自動車産業クラスターの「階段を上る」プロジェクトの実施をスタートさせ、電動化、ネットワーク化、知能化の発展方向をめぐって、完成車、部品、アフター市場の「三位一体」の全面的な向上を加速させ、新エネルギー自動車産業チェーンは徐々に構築されており、伝統的な自動車部品メーカーも相応のモデルチェンジに直面している。

 

主体の拡大と販売量の向上

 

転換は経済の大勢に順応しなければならない。市場表現は、風当たりを判断する基準である。

 

2023年の中国一汽における省所属口径の生産、販売台数はそれぞれ156万台と157万台を達成し、前年同期比16.7%、17.6%増加した。そのうち、新エネルギー自動車はそれぞれ前年同期比43.2%、62.7%増えた。

 

1月26日、アウディ一汽の新エネルギー自動車プロジェクトは予備量産を開始し、総投資額は358億元で、アウディが中国でPPEプラットフォームに基づいて、純電動車型を専門に生産する初めての生産基地であり、年間設計生産能力は15万台、「一汽系列」の長春における6番目の完成車基地となる。

 

「吉林省国民経済と社会発展第14次5カ年計画と2035年ビジョン要綱」には、2025年までに吉林省の部品現地調達率が70%に達し、自動車産業規模が１兆元級を突破することが明記された。

 

「１兆元級」の未来において、新エネルギー自動車産業チェーンの地位は必然的にますます重要になる。それは、より巨大な発展潜在力、より多くの産業生態、より強力なリスク耐性を意味するからである。

 

「わが省の新エネルギー自動車産業チェーンの組み合わせ程度のさらなる向上は、現地での分業、効果的な協力を加速させ、時空ズレの問題を解決し、製造サイクルを短縮し、物流、在庫、管理などのコストを下げ、企業競争力の向上に有利である」と、省委員会共産党学校の経済学教研部の高芸主任は、「わが省の新エネルギー自動車産業チェーンの発展と拡張は、新たな経済成長点を形成し、大量の人口と企業の流入をもたらし、財政税収、住民収入を高め、雇用を促進し、地域経済の活発と繁栄をもたらすだろう」と述べた。

 

重要なテクノロジーの向上

 

新エネルギー自動車の分野では、吉林省はすでに底気と実力に欠けていないが、新コースには競争者が多く、重要な核心技術を身につけてこそ、栄冠を勝ち取ることができる。

 

今年に入ってから、わずか第一の四半期で、中国一汽では一連の革新成果は前例のない速度で実験室から生産ラインに向かった――

 

紅旗EH 7は新たに発売され、業界をリードする22500回転/分の電機や業界初の低温電気コアを搭載し、時速0-60キロの加速時間は1.8秒、時速80-120キロの加速時間は2.3秒、冬季の航続維持率は70%である。

 

中国一汽初のトルクベクトル二重電機M190／M 220初のA試作機がラインオフに成功し、紅旗電機電気駆動の研究開発能力が新たな段階に…

 

現在の吉林省は、中国の自動車産業において重要な核心技術を握る最前線を歩んでいる。過去3年間、中国一汽は累計で高効率高速電気駆動装置、スマートライン制御シャーシなど451の重要な核心技術を突破し、2022年の特許公開量、授権量はいずれも自動車業界の第1位になった。

 

長春捷翼自動車科技株式会社は「ユニコーン」企業として、自主開発した自動車高速データ伝送システムがすでに量産の難関に入った。これまで、国際特許を取得した件数は150以上になり、国内特許は千件近くに達した。

 

長春亜大自動車部品製造有限会社は電池交換技術を自主開発し、新構造電池交換継手を発売し、特許技術はすでに国際最高基準に達し、現在、複数の純電気車種の中で試験装備されている。

 

科学技術革新は産業革新の重要な支えである。中国一汽社長補佐、研究開発総院党委員会書記の梁貴友氏は、「技術の自立、製品の究極の革新は、成果の貫徹•実行をはかる唯一の基準と本質の体現となるだろう」と述べた。

 

全チェーンレイアウトとクラスタ開発

 

2月2日、一汽弗迪新エネルギー動力電池の第1期プロジェクトが正式に操業を開始した。これで、新エネルギー自動車の「三大部品」の一つである動力電池は「吉林製造」を実現し、産業チェーン上の重要な一環を補完した。

 

全省をカバーする自動車産業の重心である長春国際自動車エリアにおいて、一汽紅旗繁栄工場、アウディ一汽新エネルギー自動車プロジェクト、一汽弗迪新エネルギー自動車動力電池プロジェクトは、新エネルギー自動車産業の「黄金三角」を構成し、より多くのサプライチェーン企業を誘致した。

 

2023年1月、長春自動車開発区の2023年企業誘致プロジェクトは64件契約し、総投資額は442億元近くに達した。そのうち、総投資額59.65億元の12のプロジェクトがすでにスタートし、新エネルギー、自動車部品、ハイエンド装備製造、現代サービス業など多くの産業分野をカバーしている。

 

長春市を見渡すと、自動車産業は豊富で、大陸、緯湃など世界100強の多国籍自動車部品企業、および富維、富奥など地元の中堅関連企業を合わせて1100社余りを擁し、そのうち規上企業は387社、関連生産額は1600億元近くに達した。

 

上下流の産業チェーンは日増しに完備され、新エネルギー自動車に必要な新エネルギー、新材料とインターネット、ビッグデータ、人工知能などの多種の変革的な技術発展の需要を満たし、企業の発展自信をさらに十分にさせた。

 

「現在、国内では燃料車から新エネルギー車への転換はすでに業界の趨勢である。企業ができることは、積極的に変化を抱きしめ、積極的に新エネルギー車へ転換することだ」と、高芸氏は、わが省では部品企業が技術、投資、人材要素などを乗り越え、新エネルギー自動車産業チェーンに溶け込み、産業生態を最適化し、上下流の相互作用を促進し、共有式発展を実現して、協同革新連合体を構成し、共同で技術革新能力を高めることを提案した。