中国第一汽車(FAW)中欧班列の運行開始に成功、国際物流の大動脈を本格的に構築
8月25日、汽笛を響かせながら、中国第一汽車グループの紅旗、解放、奔騰などの車種に使用される高級部品を積んだ専門列車が、吉林省長春市にある第一汽車物流鉄通関基地からゆっくりと発車した。満州里の通関地点を経由して出国し、ヨーロッパへ向かう。これは中国第一汽車グループ初のヨーロッパ直行の中欧班列である。
2024年、中国第一汽車グループの輸出規模は12万5千台に達し、前年同期比36.2%増となり、4年連続で業界平均成長率を上回った。中でも紅旗ブランドの2つの新エネルギー車モデルが初めて欧州市場に進出し、大きな注目を集め、ブランドの国際的な影響力を大幅に高めた。
今回運行を開始した中欧班列は、中国第一汽車グループが「一帯一路」共同建設のイニシアティブを具体化し、自動車産業の海外輸出を推進するための重要な取り組みである。本列車の全行程は約7900キロメートルで、満州里の通関地点を経由して欧州の主要市場まで直行する。従来の海上輸送と比較すると、輸送時間は45日間から18日間に短縮され、物流コストも30%以上削減された。これにより、中国第一汽車グループ製品の海外輸出における国際競争力が显著に強化され、海外の顧客により迅速で信頼性の高いサービスを提供できるようになる。
国内自動車業界で唯一の中欧班列運営資格を有する企業として、中国第一汽車グループは今回、「鉄道輸送+海上輸送+海外倉庫」という多様な連合モードを革新的に採用し、「門戸まで輸送」という包括的なサービスを実現した。これにより、総合物流コストを効果的に削減し、サプライチェーンのリスク対策能力を高め、効率的で安定した、費用対効果の高い国際物流の大動脈を構築し、国際市場の機会を積極的に捉えようとしている。
同時に、今回の中欧班列に積載された紅旗、解放などの自社自動車ブランドの部品は、欧州における規模化された供給体制の構築を可能にする。帰路の列車では、欧州の優れた自動車部品を輸入し、中欧の自動車産業間の深い交流を促進する。
第一汽車物流有限公司の取締役である張巍氏は、中欧班列の定期運行を通じて、中国第一汽車グループは欧州に地域部品倉庫センターを設置し、「国際班列+海外倉庫」というスマートハブ工程を構築し、国際海運の不安定というリスクに対応できるようになると述べた。
中国第一汽車グループは国有の超大型自動車企業グループであり、「新中国自動車産業の揺籃」とも称される。本社は吉林省長春市に位置し、紅旗、解放、奔騰などの自社ブランドと、フォルクスワーゲン(アウディ)、トヨタなどの外資系ブランドを擁し、売上高は中国自動車業界のトップクラスである。2024年、中国第一汽車グループの完成車販売台数は320万台に達し、営業収入は5500億元を超えた。
編集:李孟群