長光衛星、「電力工程号A星」の打ち上げ準備を完了

時間: 2025-10-14 13:38 情報源: 吉林一号
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2025年10月12日、長光衛星技術株式有限公司は吉林省航天情報産業園において、「電力工程号A星」の打ち上げ前式典を正式に開催した。

 

「電力工程号A星」(別名:「吉星」高分07A01星)は、長光衛星と国網電力工程研究院有限公司が電力業界のニーズに応えるため共同開発した、高精度・高解像度の光学リモートセンシング衛星である。本衛星は、電力施設の二次元監視(送電網要素の自動抽出、電力線点検、電力工事監視など)の精密化と、三次元監視(高所障害物の監視及び除去、送電線経路の選定及び計画など)の立体化を通じて実現し、電力事業の管理効率を向上させ、電力業界の発展に新たな活力を注ぐことを目的としている。

 

「吉星」高分07シリーズ衛星は、長光衛星が開発した新型商業衛星で、特定地域の緊急撮影、立体撮影、宇宙目標の撮影といった多様なミッションに迅速に対応できる特徴を持つ。同シリーズは、衛星搭載機器との深度協調を前提とした設計思想に基づき、次世代のマルチコア並列コンピューティングユニット及び衛星搭載インテリジェント処理アーキテクチャを採用している。さらに、精密な軌道測位技術と高頻度姿勢データ解析を導入し、先進的な高安定姿勢制御技術と組み合わせることで、画像製品の位置精度と幾何品質を大幅に向上させている。また、軌道上でのミッション計画調整や処理アルゴリズム更新機能も備え、解像度0.5メートルを超えるフルカラーの高解像度画像を取得可能で、「高安定性・高信頼性・高智能性」を核心特長としている。

 

今回式典が行われた「吉星」高分 07A01星は、近日中に酒泉衛星発射センターにおいて、適切な時期を選んで打ち上げられる予定である。打ち上げが成功すれば、「吉林一号」衛星プロジェクトのネットワーク構築が一層加速し、星座全体の高精度・高解像度リモートセンシング情報資源が増強される。これにより、電力施設監視、国土資源調査、スマートシティ建設などの分野において、より豊富なリモートセンシングデータと製品サービスを提供できる見込みである。

 


  編集:李孟群