『長春都市圏発展計画』が発表

時間: 2025-10-21 11:00 情報源: 長春政事児
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 10月17日、省政府新聞弁公室は『長春都市圏発展計画』(以下、『計画』)の記者会見を開催し、その内容について説明した。

 

『計画』は、前書き、12章、42節、11のコラムで構成されている。それによると、長春現代化都市圏は、長春市を中心に、吉林市、四平市、遼源市が緊密に連携して形成される区域と定義される。計画の対象区域には、長春市の朝陽区、南関区、寛城区、二道区、緑園区、双陽区、九台区、公主嶺市、農安県、徳惠市の全域、ならびに楡樹市の一部、さらに吉林市の船営区、昌邑区、龍潭区、豊満区、四平市の鉄東区、鉄西区、伊通満族自治県、遼源市の龍山区、西安区の全域および東遼県の一部などが含まれる。面積は約2万9700平方キロメートル、常住人口は約1210万人に上る。また、その影響が及ぶ放射範囲としては、吉林市の永吉県、磐石市、四平市の梨樹県、遼源市の東遼県、東豊県、松原市の市區、前郭県、扶余市、長岭県、梅河口市などの地域が挙げられている。

 

 「計画」の主要内容は、「一つの空間配置」、「二つの段階目標」、「九つの重点任務」、「一連の保障メカニズム」の四つの柱に大別できる。

 

 一つの空間配置。地域発展の均衡に重点を置き、「中心による駆動」、「軸への放射」、「多点による支援」、「協調と連動」を基本原則として、「一中心、三組団、五帯、一廊」から成る「1351」都市圏空間構造の構築を目指す。その中で、「一中心」とは、 長春市を都市圏の中心都市と位置付けること。「三組団」とは、長春・吉林・四平・遼源の各市が一体となり、「長吉」、「長平」、「長遼」の三つの成長グループを形成すること。「五帯」とは、産業配置に基づき、五つの産業ベルト(長吉延長(白山)現代文旅産業帯、長遼梅通白(山)医薬産業帯、長四遼先進製造産業帯、四長松白(城)現代農業産業帯、遼四長松白(城)エネルギー産業帯)を形成すること。「一廊」とは、ハルビン、長春、瀋陽、大連の東北主要4市を結び、同地域全体の振興をけん引する「科学技術創新産業回廊」および対外開放ルートを整備すること

 

 二つの段階目標。「計画」は、長春現代化都市圏の現状と発展見通しを踏まえ、2030年と2035年を目標年次とする二段階の発展目標を設定している。第一段階は2030年までに、都市圏の経済総量を約1兆3500億元に引き上げ、総合的な実力を大幅に強化する。地域一体化において着実な成果を挙げ、空間構造が明確で都市機能が相互補完的、要素の流動が秩序立てて行われ、産業分業が協調的で、交通が円滑、公共サービスが均衡して行き渡り、環境が調和した住みやすい現代化都市圏をほぼ形成することである。第二段階は2035年までに、効率的でスムーズな通勤圏、協力と繁栄を実現する産業圏、住みやすく働きやすい生活圏、可能な限りシームレスに連携したスマート圏の構築を全面的に完成させることである

 

 九つの重点任務。「計画」は、「協調発展、イノベーション駆動、人間中心、保護・継承、開放・包容」の基本方針の下、九つの分野で重点任務を定めている。具体的には、相互接続可能なインフラネットワークの構築、科学技術革新と産業革新が深く融合した現代産業システムの構築、対外開放の窓口の共同形成、都市と農村の融合的発展パターンの構築、生態環境の共同保護・共同ガバナンスの推進、特色ある文化的景観の形成、公共サービスの共同整備・共有、国内多層多分野での連携強化、市場一体化の加速的整備などである。一連の保障メカニズム。『計画』は、全体的な観念とシステム思考をもって、長春現代化都市圏の体制メカニズム改革と制度イノベーションを推進する計画を立て、階層的リーダーシップの強化、政策調整の統一、社会参加の拡大などの保障メカニズムを重点的に提案した。

 

 

 編集:李孟群