革新をしっかりとして 「長満欧」国際貨物班列の品質向上に力を入れ

時間: 2019-11-21 13:59 情報源:
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 16日夜、「長満欧」国際貨物輸送班列(以下、「長満欧」)の鳴らした音とともに、自動車部品、電子製品、黒鉛電極などの「吉林製」製品を載せ、「長満欧」はゆっくりと長春興隆鉄道港を出て、遠いヨーロッパに向かって行く。一万キロ近くの行程では、この国際貨物輸送班列はウラル山脈を通り抜け、バイカル湖を経って見込んだ。「長満欧」の運送距離は長く、沿道の温度差が大きく、運送の条件が複雑である。荷物を無事に目的地に到着させるにはどうすればいいのか。

「全チェーン式の優れたサービスを提供する以外に、また「長満欧」の快速通関と全行程の監督管理に強力な支持を提供し、IoT(モノインターネット)を可視化させ、沿道の物流チェーンの盲点を除去する。」長春国際陸港発展有限会社会長の王玥氏が述べた「秘密武器」は当社の科学技術革新製品——コンテナグローバル知能監視システムである。

 

「航天科学技術+物流」という新しいモードをオープン

 

 「コンテナグローバル知能監視システムが今年1月に出されて、Cargo Dog「貨物を守る犬」と呼ばれている。王玥氏の紹介によると、このシステムは長春国際陸港発展有限会社と中国航天科技グループが連携して開発した新製品で、北斗衛星技術に基づいて作り、「航天科学技術+物流」という新モデルを採用して、国際コンテナの全行程電子化監視を実現し、三周波測位、温湿度監視、三軸衝突度監視、異常侵入警報などの機能を備えている。

 

 「「Cargo Dog」は『「長満欧」を「頭がいい」になった。」王玥氏によると、Cargo Dogはプリセットラインの逸脱、プリセット閾値の衝突、温湿度の変化が予め設定された値を超えるなどの状況に対して警報を出すことができると説明した。携帯電話などのスマート設備に関連ソフトをダウンロードすれば、閉鎖されたコンテナをリアルタイムで監視することができ、遠いところの貨物の運送状況をリアルタイムで観察することもでき、非常に便利で、伝統的な運送方式が沿道物流チェーンに対するコントロール不足をなくした。

 

 「1016日夜、香港に着いた82台のAudi Q8も「Cargo Dog」のスマートサービスを楽しんだ。」興隆総合保税区総合処のスタッフによると、長春国際陸港発展有限会社が「長満欧」の100余りのコンテナにこの知能監視システムを備えており、北斗ポジッショナーを利用して、時差の影響を受けずにコンテナの跡をリアルタイムで調べることができる。

 

 「コンテナグローバル知能監視システム」は117日に上海で開催された中国国際輸入博覧会にも参加し、また全世界に向けて普及する。王玥氏によると、今回の重要普及目標は「1ベルト1ロード」沿線の主要国の鉄道部門である。また、ポルシェなどの国際企業は中国市場に輸出する際にこのサービスを購入することを明らかにした。

 

実際の状況に基づいて精密化サービスを模索する

 

 「我々が今年に中欧班列と提携して、「長満欧」を選ぶのは船便より二週間早いだけではなく、サービスがいいからである。「ドア―ドア」というサービスがとても便利である。」長春徳林木業有限会社弁公室主任の孫景新氏によると、船便による運ぶと、港に着いたらお客様はまた各種類の費用を支払う必要があり、「長満欧」班列による港に着いたら、直接に貨物を通関して引き取ることができ、また宅配サービスも提供する。長春徳林木業有限会社は興隆総合保税区における輸出加工企業で、生産した木造複合床はドイツ、デンマーク、ベルギー、スウェーデンなどの国家に輸出している。今年、同社は毎月10万ユーロの床板が「長満欧」を搭載して長春からドイツのハンブルク港に出荷していく。

 

 聞くことによると、国内の多くの「駅―駅」サービスと比べると、「長満欧」が運営の過程にお客様に効率的で便利な「ドア―ドア」という総合サービスを提供しており、集荷と配達を含める宅配式の全チェーン便利サービスに相当し、全国の中欧班列ではあまり見られない。

 

数年間の運営を経て、「長満欧」は大量のデータと経験を蓄積し、また実際の状況に基づいて精密化サービスを模索している。1029日、ワインのバッチが港に着いた。ワインの品質を保証するために、「長満欧」が運送

途中にコンテナに保温乾燥袋を入れた。温度の変化は酒類の味を微妙に変化させ、保温乾燥袋を採用することによって、ヨーロッパからのワインの味と品質をよりよく保証し、お酒は温度が低いために層が変わることがないようにした。

 

 王玥氏の紹介によると、「我々が輸入乗用車を運送する時、コンテナも革新して集積パレットを利用した。車両をパレットに固定して、箱をおろす時間は十数分しかかからなくて、元々のコンテナ内で箱を下ろすより半時間も節約した。」

 

長春の対外貿易の構造と産業の配置を変える

 

 各種の精密化の模索は「長満欧」をもっと競争力がある。現在、「長満欧」の貨物はすでに我が国の東北三省、環渤海地区、華北地区、及び日本、韓国などの東北アジア国家をカバーしている。益々多くの国際貨物も多種類の連合輸送方式で「長満欧」に呼応し、国際輸送、運送を完成する。ボルボ、ファーウェイ、コルゲート、サムスン電子など世界的に有名な企業も「長満欧」路線の顧客になった。

 

 「長満欧」は海外から運んできたアボカドオイル、小麦粉、ビール、マメ油、ワイン…これらは興隆総合保税区の輸出入商品展示取引センターで全部買える。ゴールデンウィークの間、当センターの複数の取引先が行われた販促活動は多くの市民を引きつけて買い付けに行った。1017日、人民空軍創立70周年の航空開放活動が長春で行われ、現場に敷かれた材料は「長満欧」が運んできた。1027日、長春国際陸港駅はまたいくつかの試合用の雪具と民間雪具を迎えて、これらのヨーロッパの「来客」は吉林の氷雪経済の発展のニーズを狙っており……現在、益々多くの国外の優良品質の製品は長春市民の視野と生活に入った。「中国製」「吉林製」「長春製」も「長満欧」のお陰で運送時間が短縮され、コストが減少し、続々と国外に進出してきた。調査によると、「長満欧」の運送品目は1390種類に達し、国内の貨物源は17の省市地区をカバーしており、すでに東北アジ

ア多式聯運センターを初歩的に形成し、全国多式聯運、中欧班列システムにも大きな影響を与えた。

 

 統計によると、今年の1月―10月、「長満欧」は全部で8424コンテナの貨物を運送し、前年の同期より12.5%が増え、貨物の価値は約31.5億元である。そのうち、吉林の現地貨物は4379コンテナで、51.9%に達した。「長満欧」は長春市ひいては吉林省の輸入品が沿海と空港の中継に頼るしかない現状を打ち破って、長春が自発的に「1ベルト1ロード」に溶け込み、外向型経済を発展させ、東北アジア区域性中心都市を建設する新たなルートとなった。

 

 「ここ数年来、吉林の自動車及び自動車部品、電子製品、床、服装靴帽子、家電、工芸品、機械、日用品などは、「長満欧」を通して続々とヨーロッパに運送されており、輸出が週2列、輸入が月6列である。現在、「「長満欧」を通してヨーロッパに送る貨物の種類がますます豊富になった。」長春国際陸港発展有限会社中欧班列事業部副社長の崔麗娜氏によると、今年、吉林製の小工芸品がヨーロッパ市場で人気があり、「上半期には十数個のコンテナを出荷して、積載した貨物は舒蘭から生産されたクリスマスツリーの工芸品である。」

 

 「長春では、「長満欧」は孤立運営の主体ではなく、興隆総合保税区が完備しているプラットフォーム機能、産業プロジェクトなどがその発展を推進する資源優勢である。特に体制障壁の突破は、その盛んな発展に新たな活力を与えた。」開発区の担当者によると、現在、経開区と総合保税区は「一つのチーム、二つのブランド」という運営管理モードを実行している。中欧班列は主に国有企業の運営または国有企業が主導的に運営しているが、経開区は革新的に「政府がプラットフォームを構築し、民営企業が運営し、市場化運営をする」という運営モデルを確立した。鉄道港のインフラ建設を切り口として、国際物流分野で強い運営能力と幅広い顧客資源を持つ民間企業を導入する。それだけではなく、省、市、区も仕事の連動メカニズムを確立し、「長満欧」に対して「家政婦式」のサービスを提供している。興隆総保区管理委員会は特別サービスグループを設立し、「企業ドッキングデー」「税関検査サービス日」などを設立し、専門家を指定してドッキングし、問題をタイムリーに解決し、「最終キロまでのサービス」を開通した。

 

 それだけではなく、経開区はまた内陸地区の特徴をしっかり掴んで、率先して全省で越境EC産業を構築し、国内、国外の二つの市場を開通して、輸出入の双方向牽引の発展パターンを形成した。現在、興隆総合保税区の越境EC業務はすでに190の国家と地区を放射して、輸出量は全国の前列に位置している。長春も国家に越境EC総合試験区として承認されて、我が国の越境ECのもう一つの重要な核心ノード都市となった。アリババ一達通、順豊EC産業園、唯品会など有名な越境EC企業プロジェクトも先を争って、興隆総合保税区に落成して、優勢産業が加速的に集まっており、これらはすべて「長満欧」の快速発展により多くの機能をサポートしている。

また、鉄道、輸入整車、輸入肉類、輸入海鮮製品などの港機能が日増しに完備されており、「長満欧」の未来発展にも全方位、立体式、全カバーの体系的なサポートを提供している。

 

 現在、「長琿欧」(長春-琿春—ヨーロッパ)班列も引き続き班列の常態化を進めている。「長満欧」と「長琿欧」は吉林省の対外開放発展と「1ベルト1ロード」建設の二つの「飛躍の翼」になりつつある。