一汽-フォルクスワーゲン、新会社設立を準備

時間: 2025-09-08 16:15 情報源: 彩練新聞
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 先日、中国第一汽車(中国一汽)、フォルクスワーゲングループ(中国)、成都経開区管理委員会は成都で「ジェッタ(JETTA)事業発展に関する協力協定」に調印し、同ブランド専業の新会社設立に向けた準備を進めることで合意した。これにより、同ブランドが四川省自動車産業をけん引する企業へと成長することが期待される。

 

 中国一汽の邱現東党委書記兼会長は、「今回の調印は、中国一汽が国家の高水準対外開放政策に積極的に応え、『一帯一路』構想と西部大開発戦略を実践する具体的事例である。一汽-フォルクスワーゲンは中独双方の強みを融合し、現地運営の効率性向上や自主研究開発能力の強化を図り、合弁企業としての新たな技術競争力の高地を築く。これにより、四川省の自動車産業が高品質に転換、発展するよう貢献するとともに、ジェッタブランドの『現地への深い根ざしと海外展開』に新たな弾みをつけたい」と述べた。

 

 成都の生産拠点を基盤に長期的な成長を目指すジェッタブランドの新会社は、既存の資源を統合し、中国国内の研究開発力と成熟したサプライチェーンを活用することで、より大きな自主的な意思決定権と経営の柔軟性を獲得する。これにより、市場の変化に素早く対応し、地域との深い融合を実現。製品開発から市場サービスに至るまで、一貫した体制を確立し、顧客のニーズに最も適したモビリティ体験を全方位で提供することを目指す。

 

 フォルクスワーゲン・カーズグループ(中国)のベーレンデ会長兼CEOは、「従来からあるクラシックなジェッタ車種は、これまでに500万人以上の中国顧客に便利な個人移動手段を提供してきた。『中国で、中国のために』という戦略に基づき、電動化とスマート化が進む自動車の新時代においても、ジェッタブランドの成功ストーリーを書き続けていく」と説明。「ジェッタブランドの電動化転換を通じて、当グループは急成長中のエントリーレベル新エネルギー車市場に注力し、より幅広い顧客層にサービスを提供する。これにより、グループは新エネルギー車の主流セグメント市場を包括的にカバーする体制を整える。今回の協力深化は、フォルクスワーゲンが中国市場に深く根ざし、中国第一汽車グループや成都市などの地元パートナーとWin-Winの関係を築いていくという姿勢を示すものである」と語った。

 

 関係者によれば、ジェッタブランドは2028年までに5つの新商品を市場に投入する計画で、このうち4車種は新エネルギー車となる見込み。最初のモデルは2026年の発売を予定しており、販売台数の飛躍的拡大という戦略目標の達成が期待されている。

 


 編集:李孟群