鋼構造を基盤に精品を築き、グリーン建設が高品質な発展を推進 ――吉林遠大緑建科技有限公司、革新と匠の精神で民営企業の成長を体現

時間: 2025-10-21 11:12 情報源: 長春日報
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徳恵市朱城子鎮の建材産業園内。吉林遠大緑建科技有限公司の生産工場では、デジタル制御の溶接トーチが青白い光を放ち、加工機械のインジケーターランプが規則的に点滅している。作業員が制御盤を正確に操作する中、鋼板は次々と切断・溶接され、箱型の鋼構造部材へと成形されていく。クレーンで運ばれる部品は研磨・塗装工程へと送られ、金属が触れ合う軽快な音が、活気ある「産業の交響曲」を奏でる。ここでは6時間ごとに30トンの箱型鋼構造が生産され、白城名香米業の工場棟や黄金博物館の地上鋼柱など、各地の重要プロジェクトに「鋼鉄の骨格」を供給している。

 

「国の規格では2~3ミリの誤差が許容されますが、当社の基準は1ミリ以内。鋼構造は建築物の『骨格』ですから、わずかな誤差も許されません」。工場主任の孫忠権氏はノギスを手に鋼柱を検査する。その「カチッ」という音は、確かな「品質の証」である。この厳格な品質管理は生産プロセス全体に貫かれている。原材料入荷時には品質検査員が材質証明書と合格証を確認し、超音波厚さ計などで詳細な検査を実施。生産工程では、作業員の自主検査に続き、検査員による初回検査、巡回検査、完成検査を経て、専任の品質検査員が最終検査を担当する。合格部品には「合格証」が貼付され、出荷前の完成品に対する「総合検査」も必須だ。

 

「当社のグリーン建築製品は、軽量でありながら高強度で、建設工期の短縮や大規模設計にも優れています」と孫忠権氏は説明する。同社は、重機械、橋梁、鉱山機械、工業建築、新型民用建築向けの5大鋼構造製品シリーズを展開。その優れた品質と充実した製品ラインが評価され、ハルビン東北アジア国際博覧センターなどのランドマークプロジェクト建設にも参画。2024年には吉林石化の国家重点プロジェクトに協力し、「優秀サプライヤー」として認められた実績を持つ。

 

2025年までに研究開発投資を増強し、5件の特許出願を行うとともに、省・市レベルにおける『専精特新』(専門化・精密化・特色化・新奇化)企業としての認定取得を目指します。革新こそが、高品質な発展を牽引する『原動力』です」と、陳飛社長は語る。2023年設立の同社は、わずか2年で国家認定高新技術企業に成長。技術部門を設置して課題克服に取り組み、大学連携により核心技術の掌握と資格取得を進めた結果、累計11件の特許を取得している。

 

「鋼構造製品は、『二酸化炭素排出ピークアウトとカーボンニュートラル』目標や新型都市化のニーズにまさに応えるものです」と、陳社長はその意義を強調する。同社はスマート設備の導入を進め、「グリーン工場」の本格的な建設を推進する計画だ。現在の年間生産能力は3万~5万トンで、6本の生産ラインをフル稼働。既に遼寧理工大学体育場の観客席など、複数の新規プロジェクトを成功裡に完了させている。

 

吉林遠大緑建科技有限公司の歩みは、民営企業が高品質な発展を推進する一つの典型と言える。鋼構造産業が大きな発展の機会を迎える中、同社は建設産業のグリーン変革を先導し、民営経済を支援する国家戦略の実現に、「民営企業の力」を確かに注ぎ続けている。

 


編集:李孟群