吉林奥来德光電材料株式会社の自主革新への取り組み
長春新区北湖科学技術開発区に位置する、中国OLED産業の未来を担う新工場が現在建設中だ。この工場は吉林奥来德(OLED)光電材料株式会社(以下「奥来德」)の長春本社となり、中国のOLED産業が「追従」から「創造」へと飛躍する姿を体現している。
11月13日、奥来德の長春生産工場では、機械が軽快に稼働し、従業員たちがスムーズに作業を進めていた。生産ラインでは有機発光材料が次々と製造され、活気あふれる生産現場が広がっている。
奥来德は2005年6月に設立され、2020年9月3日に上海証券取引所科創板に上場を果たした。これにより同社は吉林省初の科創板上場企業となった。奥来德は「核心技術の独占」打破と国産化推進を目指し、新型ディスプレイ産業におけるOLEDサプライチェーン上流の基幹材料・装置の研究開発・製造に専念。現在では同分野における主導的な企業としての地位を確立している。
事業展開において、奥来德は上海と長春に拠点を置き、有機発光材料、封止材料、PSPI材料、そして蒸着源などの分野で、相次いで海外の技術的封じ込めを突破してきた。奥来德の研究開発本部長である汪康氏によれば、有機発光材料分野では国内主要パネルメーカーへの大量供給を実現し、国内市場シェアは業界トップに立っている。同社が独自開発したOLED薄膜封止材料は国際水準に達し、下流パネル企業への安定的な供給を通じて、当該製品の国産化代替を実現した。
蒸着源装置分野では、奥来德は海外の技術的障壁を打ち破り、自主的な中核技術における主導権を確立。核心部品の自主開発、産業化、輸入代替をすべて達成することに成功した。
現在、奥来德の製品は京東方や華星光電(CSOT)など、国内トップクラスのパネルメーカーに安定的に供給され、国内の主要パネル企業をほぼ網羅している。その材料と装置はAppleやHUAWEIなどの世界的な有名ブランドの端末製品にも採用されている。
汪氏は「現在、既存の技術成果を土台として、G8.6世代AMOLED線形蒸着源、小型蒸着装置、ペロブスカイト関連材料、そして低温カラーフォトレジストといった新規事業分野の開拓を積極的に進めている」と説明する。今年2月、奥来德が京東方のG8.6世代AMOLED生産ラインプロジェクトを受注したことは、同社のG8.6世代線形蒸着源技術が業界トップレベルに達していることを示している。
長年にわたる経験の蓄積と技術革新を通じて、奥来德はすでに1000件以上の技術特許を取得し、整った技術体系と研究開発プロセスを構築している。これは企業の持続的成長を支える強固な技術基盤となっている。今後も奥来德は技術革新を一層深化させ、さらに多くの核心技術のブレイクスルーを目指して前進し続ける。
編集:李孟群


