世界初の1:250万スケールの月の全月地質図が公開

時間: 2022-06-22 10:46 情報源:
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 数日前、世界初の1250万スケールの月の全月地質図(中国語版と英語版)がジャーナル「Science Bulletin」に掲載された。吉林大学地球探査科学技術学部の陳聖波教授のチームが1250万スケールの全月地質図(中国語版と英語版)に6つのサブセグメント地質図の編集を担当した。サブセグメント地質図は、それぞれ、ビルコフ地図、ローレンツ地図、レインボーベイ地図、アリストトル地図、フンボルト地図、キャンベル地図となっている。

 

 1250万スケールの全月地質図(中国語版と英語版)は、2012年に、吉林大学に兼業で任命された欧陽自遠によって提出され。中国科学院地球科学研究所がリードユニットとなり、吉林大学、山東大学、中国地質科学院、中国地質大学(北京)、中国科学院地理科学及び天然資源研究所など複数の研究所が協力して、科学研究チームを結成し、完成まで10年を要した。

 

 科学技術の基礎研究のための特別プロジェクトである「月のデジタル地質図の編集と研究」などのプロジェクトの支援を受けて、1250万の全月地質図は、嫦娥1号、2号、3号及び4号の科学調査のデータと既存の月面探査データと研究結果に基づき、最新のコンピューターグラフィックス技術を用い、地質学的マッピングと包括的な研究を組み合わせている。この地図は、月の地質学と進化の情報を包括的に表現しており、月の科学研究、探査計画、着陸地点の選択などの重要な基本データを提供し、他の天体の地質図の編集の参考にもなる。