ウルサン広域市
(韓国)
1994年3月15日
長春市とウルサン広域市が友好都市関係を締結
【市情紹介】
ウルサン広域市(울산광역시Ulsan Metropolitan City)は朝鮮半島の南東沿海に位置しており、温かな気候を持つ港町である。全市の面積は1 , 057.1平方キロで、ソウル市の1.74倍で、韓国の六つの広域市では第一位にランキングされる。人口は117万人で、韓国の第7位である。年間平均気温は14.30℃で、年間降水量は1 , 135.7 mmである。蔚山広域市には、蔚山湾に連なる蔚山港、温山港、方魚津港があり、昔は韓国が東アジアと東南アジアに通じる重要な関所として、今は韓国と世界各国の交流と協力の中枢となっている。1962年、蔚山市が韓国最初の特別工業区と指定された後、産業経済は飛躍的に発展した。1997年7月1日、蔚山市は直轄市に昇格し、四つの行政区町を設け、韓国七番目の大都市に躍進し、財政は完全に独立した。1997年7月15日、蔚山市は蔚山広域市に昇格された。
【資源と産業】
蔚山広域市は韓国の一番目の工業都市として、自動車、化学、造船業とその関連産業が発達しており、二つの国家級産業園を建てた。蔚山広域市には年間140万台の自動車を生産する現代自動車工場、世界最大の造船工場--現代重工業工場、韓国最大の石化企業--SK株式会社がある。
■概況
ウルサン市は朝鮮半島東南沿海に位置し、温暖な気候に恵まれた港町である。全市面積は1,057.1平方キロで、韓国広域市(釜山広域市、仁川広域市、ウルサン広域市、大田広域市、大邸広域市、光州広域市)の中でも面積が最も大きい都市で、首都ソウルの1.74倍もある。人口1,102,988(データは2006年12月31日のもので外国人を含む)、韓国で第七位である。全市の平均気温は14.30℃(最高35.50℃、最低-10.40℃):年降雨量1,135.7mm。太和江がウルサン市を貫き、ウルサンにはウルサン湾と相連なるウルサン港、温山港、方魚津港があり、かつては韓国と東アジア、東南アジアへの交通路として重要な関所であり、現在も世界各国と不断に交流と協力を拡大する要衝となっています。
1962年ウルサン市は韓国で最初の特別工業区に指定された後、産業と経済は迅速な発展を遂げた。20世紀60年代、ウルサン市は石油精錬工場と肥料工場を建設した。70年代、化学、機械、金属、鉄鋼など一連の国家基幹企業が成立した。
80-90年代、有色金属工業、造船業、自動車産業などが迅速に発展し、韓国の主要な大企業が続々と投資して工場を建設し、ウルサン市は工業施設が完備した大工業都市へと発展した。ここでは年140万台の自動車を生産する現代自動車工場があり、世界最大の造船業である現代重工業工場、さらに国内最大の石化企業5K株式会社がある。
2000年、ウルサン市はさらに自動車、造船、石油化学などの伝統製造業の技術水準を高め、同時に精密化学と環境保護産業を発展させ、重点的に高・精・先端産品と高付加価値産業を発展させ、産業結合を改善し、産業テクノロジー含有量を高めた。
1997年7月1日、ウルサン市は直轄市に昇格し、4つの行政区町を設置し、韓国第七の大都市になり、同時に第七の直轄市となり、財政が完全に独立した。
ウルサン市は重厚な工業インフラを有する。ウルサン市は合計工業企業730社、その内、大型企業56社、中小企業674社。自動車と造船と化学工業の三大企業がウルサン市の重厚な工業インフラの基盤となり、現在韓国第一の大工業都市となっている。特にウルサン市は自動車関連部品業が十分に発達している。自動車製造の重工作機械は自動車業の発展の中で先導的作用を果たした。石油化工はウルサンの三大企業の一つである。1972年に300平方米の石油化工工業園区を設立した。園区内には65の石油化学工業の工場があり、主に異なる潤滑油を生産し、この業界はウルサン市の経済の中で中枢の作用を果たしている。
■都市沿革
1962年2月1日、ウルサン広域市はウルサン工業区と指定され、同年6月1日ウルサン市として昇格された。1997年7月15日、慶尚南道ウルサン市はウルサン広域市に昇格し、広域市の行政事務を管理することとなった。
★ウルサン市沿革:
三韓時代ウルサン市は辰韓に属した。
★三国時代
新羅第五代婆娑王時代に掘阿火村に県を設立した。
★高麗時代
太祖の時代に河曲、東辰、虞風の三県と合併し興礼部へ昇格した。
朝鮮時代に太宗13年蔚州がウルサン郡へと昇格し、宣祖31年にウルサン都護府に昇格した。高宗32年ウルサン都護府はウルサン郡と改名した。
★近代:
1914年、地方制度部と郡の整理改編の時、彦陽郡がウルサン郡に合併した。
1931年、もともとの面制度を改編し、ウルサン面はウルサン邑と昇格した。
1934年、把洞面が邑に昇格し、方魚津邑となった。
★現代:
1962年2月1日、内閣令第403号公布、ウルサン都区別工業地区を指定し、同年6月1日法律第1068号によりウルサン市に昇格。
1985年、実行中、南区の区制(2区1分40洞)。
1988年、方魚津事務所が東区庁(3区40洞)に昇格。
1995年1月1日、ウルサン市、郡に合併。
1996年12月31日、ウルサン広域市設立関連法律公布(法律第5243号)
1997年7月15日、正式にウルサン広域市設立。
■自然環境
ウルサン広域市の総面積は1057平方キロ、人口110数万人、財政自立度72.9%、韓国7大都市のひとつである。太和江が肥沃な土地を造り、ウルサン湾に接するウルサン港、温山港、方魚津港、それから港口内岸丘陵地帯に形成した約1900万坪工業用地はウルサンの発展基礎である。ウルサン広域市は新旧市区に分けられ、都市緑化帯により農漁村地区を分けている。ことにウルサン周囲の東海岸と内陸地区は独特の自然景観を形成しており、そのため、ウルサン市は自然風景に囲まれた美しい工業都市である。
■主要産業
ウルサン市は韓国経済発展の牽引車であり、港湾に近い二つの国家産業園地を中心として、発達した自動車、化学、造船業と其の観覧産業を擁する。その内、世界最大規模の生産設備の専業工場ー現代自動車と自動車部品合作企業が共同で自動車産業終結地を形成した。そのほか、BASF、DuPont、SK、サムソンなど世界知名化学企業を含む120数社の精密化学と石油化学企業がウルサンに密集している。さらに世界規模最大の造船工場の現代重工業など多くの合作企業がウルサンにある。
LG金属、韓国亜鉛など有色金属製造業は非常に発達し、ウルサンを韓国国内の有色金属の重要材料供給地としている。最近サムソンSDIはウルサン市に世界最大規模のテレビ工場を建設した。ウルサン市はさらに既存の産業水準を高め、また其の関連産業と部品、新素材産業の集積化、最大限度に産業集中効果を高めるため、知識インフラ確信能力を拡大し、新産業と旅行、港湾物流、貿易などの第三産業を育成し、東北アジア経済の中心都市としている。
ウルサン市主要生産額比重(単位:米ドル)
区別 |
自動車 |
造船 |
石油化学 |
|||
韓国 |
ウルサン |
韓国 |
ウルサン |
韓国 |
ウルサン |
|
生産額 |
620億 |
190億 |
220億 |
80億 |
970億 |
330億 |
増加値 |
240億 |
80億 |
90億 |
40億 |
260億 |
70億 |
企業数 |
3,456 |
169 |
1,219 |
143 |
3,478 |
169 |
従事人員 |
200,069 |
37,923 |
103,310 |
37,857 |
150,561 |
21,495 |
★自動車谷:
ウルサン東北部地区には、自動車産業の高利潤を求め、韓国に自動車産業中の輸出型企業を育成するため、生産研究開発、広告営業、展示旅行などの機能を具えた総合的商業園地を建設する。
自動車谷内に自動車部品専用園地を建設し、園地をモジュール化し、自動車部品産業革新の支援センター、自動車広場、自動車テーマパーク、自動車専業研究院などを設立した。
2001年自動車谷と中央政府は共同で自動車谷事業を促進し総費用4億ドル、2010年に完成予定である。
★精密化学:
さらに地区の重点産業の一つである石油化学産業の水準を高め、高利潤の精密化学産業を育成するため、政府機関化学研究員分院を設置し、同時に産・学・研の共同開発のために、総合支持機構―精密化学支持センターを設立する。
★新産業園地および自由貿易地区:
国内最大の産業港ウルサン港を東北アジア物流中心基地とするため、ウルサン新港を建設し、集中して精密化学、新材料業を育成するため、付近の工業地に2,525坪の新産業園地を形成し、新産業園地内には規模992千坪(1坪3.30378平方米)を自由貿易地区に指定した。
自由貿易地帯は地区産業高度化のハイテク産業、製造業関係サービス業、国際港湾貿易センターがあり、優れた環境を提供する。
★東南圏産業集群:
朝鮮半島東南圏のウルサン、釜山、慶南地区製造業は非常に活発で、生産インフラはとても良好である。国家と三つの自治体間で合作と総合的な東南圏な発展のため、国家と三つの自治体は現在東南圏産業帯の集群を推進している。
2010年東南圏主要産業発展前景
産業 |
機械 |
自動車 |
造船 |
2001年市場占有率 |
1.4% |
5.2% |
32.4% |
2010年発展前景 |
5.0% |
10% |
40% |
注:産業資源部《2010産業前景―産業四強への道》
★旅行開発
美しい沿海景観の北区江東圏を擁し、現在海洋リゾート地を開発し、国内唯一の自動車関連の総合娯楽園地―自動車テーマパーク、世界最大規模の造船工場、自動車生産工場関連の産業旅行、自然文化と産業の調和した魅力的な都市を形成する。
★ウルサン広域市誘致促進団
住所:ウルサン広域市南区新亭1洞646-4
FAX: (052) 229-2769
電話: (052) 229-2760/3
E-mail : invest@ulsan21.net
■旅行観光
ウルサン市は韓国の古都慶州に隣接し、新羅文化圏に属し、区域内には新羅文化遺跡が多くある。主要な名勝古跡は大王岩公園、盤亀台岩刻画、艮絶海角、石南寺、酌川亭;主要な慶典活動は処容文化節(ウルサン最大の祝日)、太和江慶典と梨花節など。
■国際友好都市
1、中国長春市―1994年3月15日
2、日本萩市―1968年10月29日
3、中国台湾花蓮市―1981年6月19日
4、米国ポートランド市―人口130万人、温暖海洋性気候。米国西北部沿海の太平洋へ向かう関所にあり、農業、工商業は非常に発達した世界的貿易都市である。北米に輸出する現代自動車の組み立て地がポートランド市であり、ウルサン大学とポートランド大学、ウルサン商工会議所とポートランド韓国人商工会議所は友好関係を締結した。ポートランド市は毎年6月に挙行するバラ節は非常に有名で、文化娯楽施設と自然景観の調和により良く知られている。
5、トルコ・イズミト市はトルコ西北部に位置し、イスタンブールに近く、ママラ海の東側の港湾都市である。面積3,800平方キロ。人口43万人。都市には多くのローマ時代、ビザンチン時代の遺物、主要な産業は造紙、石油化学、繊維などである。沿海の体育娯楽施設及び旅行資源が豊富である。また年産6万台の現代自動車支社の所在地がある。2002年6月2日、両市は友好都市を締結した。
6、ブラジル・サンタナ市はブラジルサンパウロ州南東部沿海に位置し、ブラジルの第一港口都市で、サンパウロ市より40キロ離れている。面積217平方キロ、人口43万人で世界著名のコーヒー輸出港である。またブラジルサッカーの最高名門サントスの所在地である。2002年6月3日、両市は友好都市を締結した。
7、ベトナム・カンホア省はベトナム東南端沿海にあり、きれいな海辺の有名なNha Trang市の所在地であり、非常に豊富な鉱物資源と水産資源を擁する。面積4,693平方キロ、人口102万人、既に大都市と連接した高速道路と直通航空便が開通しており、交通の発達したNha Trangなど港を有し、外国投資は非常に活発である。これは現代VINASHIN造船工場所在地で、ベトナム戦争時期の韓国軍の駐営地であった。2002年6月20日、両市は友好都市を締結した。
8、ロシア・トムスク市―トムスク市はオビ河畔に位置し、ロシアのシベリア地区の重要な物流中心で港町である。面積10.600平方キロ、人口48万。当該都市の創建は1604年で、シベリアで最も古い都市で地区行政の中心である。シベリアで最初の大学はここに建設された。近年、化学、肉類加工、機械製造及び道路建設などの領域の域外投資が不断に増加している。2003年11月12日、両市は友好都市を締結した。
■国際交流組織
1、ウルサン商工会議所
ウルサン広域市地区商工人の権益と商工業及び地区社会の改善発展のために設立された経済団体。
類別:経済団体
設立年度:1964年1月6日
所在地:ウルサン南区新亭3洞589-1番地
設立年度:1964年1月6日
趣旨:商工事業を振興、中小企業事業を支持、調査研究及び建言献策、雇用保険、財産保険事業、事務協調、国際協力事業、企業文化事業。
2、ウルサン中小企業総合支持センター
設立目的:中小企業技術構築、経営、資金、人材など総合支援体制、中小企業競争力サービスを高める。独立機構整合の多項目サービスを基礎として、企業へ同時に総合サービスを受けさせ、中小企業の創業経営安定化のため関連問題諮問を提供し、積極的に本地の中小企業の宣伝員の役割を充当し、本地中小企業と市民の堅実な後援となる。
所在地:ウルサン広域市北区蓮岩洞758‐2番地
事業経費:174億ウォン[国家50億ウォン、市政124億ウォン]
★機構設置
理事長(理事会)
本部長
企画組
事業支援組
S/W支持センター管理組
★ 海外通商支持組
1、 海外市場支持
2、 中国人材網建設
3、 通商支援基礎拡充
4、 その他交流業務支持