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長春/中国 ~日本との歴史的な関係が深いラストエンペラーの街~
2018-10-12

 

 2017年は日中国交正常化45周年、2018年は日中平和友好条約締結40周年にあたり、2017年から日中首脳による第三国での会談が再開、2018年の相互往来につながり、日中関係の急速な改善が肌で感じられます。

 その中国の東北部に位置する長春は、日本の北海道旭川市と同じ緯度で、吉林省の省都であり、総人口約750万人(2008年)の街です。

 長春は旧満州国(中国では"偽満州国")時代に首都"新京"と呼ばれ、ラストエンペラー愛新覚羅溥儀が皇帝として執政した場所です。

 

旧大和ホテル(現"春誼賓館")(筆者撮影)

 長春には、旧満州国皇宮(現"偽満皇宮博物院")や旧関東軍司令部(現"吉林省共産党委員会")、旧大和ホテル(現"春誼賓館")など、日本と縁のある建物が今でも多く残っており、日本との歴史的な関係の深さを感じさせます。また、利水ダムや下水道、幹線道路など、社会インフラの基盤が現在でも活用されています。

  そのような長春は、戦後、中国大手自動車メーカーである中国第一汽車集団の本社が設立され、トヨタ、マツダ、独フォルクスワーゲン・アウディが第一汽車との合弁・技術支援などの形態で進出、それらの自動車メーカーを取り囲むように多くの部品メーカーがあり、自動車を中心とする工業都市として発展してきました。

  中国で伸長が著しい新幹線(高速鉄道)の製造拠点もあり、"ものづくりの街"として生まれ変わったといえます。

 

長春で製造された高速鉄道(筆者撮影)

 

 一方、"科学技術文化の城"とも呼ばれ、大学、科学研究所、文化施設が多く、吉林大学、東北師範大学など著名な大学が所在し、"教学の街"として名をはせています。

  さらなる発展を遂げようとする長春では、日本への期待も高く、2017年は吉林省長、2018年は吉林省書記が相次いで訪日し、地方政府トップ自らが日本へのPRを行い、われわれ日系企業駐在員にとってビジネスがやりやすい環境が整いつつあります。

  駐在員の楽しみの一つである食べ物にも触れますと、当地ではいわゆる"中国東北料理"が主流であり、日本人にはなじみのないこってりとした濃厚な味です。とは言うものの慣れれば何のその、50度の白酒(パイチュウ)や吉林産ワインと共に、名物の水餃子と名産の松茸を食べれば、十分にお腹を満たすことができます。

  歴史に少しでも興味のある方であれば、ぜひ長春を訪ねてほしいと思いますが、日本と長春との直行便が週2便と少ないのが難点です。同じく日本との歴史的な関係が深く、日本との直行便が多い大連から新幹線で長春にアクセスできますので、長春ならびに大連の魅力を一度に味わおうという提案をすることで、皆様の来訪をお待ちしております。

 

   住友商事グローバルリサーチのウェブサイトから以上の情報を提供されております:https://www.scgr.co.jp/globalnetwork/asia/2018092834523/

以上