長春市市の花――君子蘭

時間: 2019-03-22 16:09 情報源:
【字の大きさ: さらに大きく 大きく 標準 印刷

 

 君子蘭は中国の有名な花20種類の内の一つに選出された。1984年10月11日、長春市第8回人民代表大会常務委員会第14回会議にて《君子蘭を長春市市の花と命名する》事を承認し公布された。君子蘭は有名で高貴な観賞花卉である。代表的な垂笑君子蘭の葉が長く、幅が狭く、多くは直立していて、色は深緑、葉脈は湿っぽくない、オレンジ色の花が咲き、まるで、金色の鐘が逆さまに掛けられているようにみえる。また、大花君子蘭は、花が大きく、派手な花団は絹ボールの様で、剣の形をしている葉は肉が厚く、幅が広い、葉脈が突起していて、濃い色と浅い色が混じり、花と葉とも茂っている。これらの代表的なものに限らず、どの君子蘭を見ても、力強くフレッシュでかつスマートであり、更に飄然としていて、まさに「君子」の風格を大いに兼ね備えている。

 

 君子蘭は南アフリカ亜熱帯山地の森林が原産地で、多年生の常緑の草本植物である。

 

 1823年にイギリス人のハクイ(博維)氏が南アフリカケープタウンで垂笑君子蘭を発見しイギリスに持ち帰った。1828年、ジョン-リンド(約翰-林徳)によりクライブ(克莱夫)公爵夫人のラテン苗字を利用して君子蘭と命名した。

 

 中国では君子蘭を栽培する歴史は浅く、20世紀30年代の初めに日本とドイツから主に垂笑君子蘭と君子蘭の二種類が導入された。

 

 長春君子蘭は1931年、日本の園芸家村田氏により東北に引き入れ、当時の満州政権皇居内で栽培し、皇帝溥儀などの少数の人に観賞された。民間に広く伝わったのは1945年以降で、わが市の公園内でも栽培し始めるようになった。

 

 20世紀50年代以前には、わが市の君子蘭の繁殖は無性繁殖、すなわち芽生に限定されていた。無性繁殖は繁殖速度が遅いだけではなく、品種の改良も困難でした。20世紀60年代以降、人工受粉による有性繁殖が可能となり、交配改良を行うことにより、原種と大きく異なる新種シリーズとも言うべき新種が誕生した。例えば「姜油匠」、「黄技師」、「丸頭」、「短葉」等があった。

 

 現在、長春君子蘭は数量が多いばかりでなく、品質も良い。園芸家と花卉愛好家たちの長年にわたる交配・育成の努力により、形と品質の優良な新種を多く誕生させた。これら長春君子蘭の著明な特徴は:葉が剣状で、短く、幅は広く、艶があり、色が淺く、葉脈は明らか、花茎が太く、花弁が大きい鮮やか、花貌はユニーク。これらの特徴を持つ長春君子蘭は、国内外でもまれにしか見られない希有な君子蘭であり、「長春君子蘭」と呼ばれることに誇りすら感じるものである。